芽変わりってあるんですね

今年の春は、本当に暖かいですね~。
毎年、強い寒の戻りなどでやきもきするんですけど、今年はそれもありません。
まあ、この気候がヤマシャクヤクたちにとって良いことなのかどうかは分かりませんけど、寒いのは嫌いなので歓迎です。

この暖かい気候のおかげで芽出しは順調に進んでいます。
ヤフオクとか見てると皆さん芽出しが早いですよね~。芽出しの遅い白寿などは、まだ芽がカッチカチです。
うちは無加温で夜間も締め切ったりしません。完全に野外状態です。広島の平野部ですので、けっして涼しい地域ではありません。むしろ暖かい方だと思います。
ヤフオクで早くからご出品の方々は、無加温ながらも夜間などは閉めて凍結させないように気をつけてらっしゃるんでしょうね。確かに芽出し後の凍結はあまり嬉しくないです。
芽出しが進んだ状況で凍結させたり低温に当てると、その後の生育速度がガタッと落ちてしまうように思っています。
ですので、私はあまり芽出しが早すぎるのは好まないのです。ゆっくりで良いと思っています。

さて、今回は芽変わりを紹介しようかと思います。

これは元は萌黄大覆輪斑だった個体です。
実はこの個体は、購入して2年くらいは覆輪で出ていたのですが、その後真っ青になってしまいました。他にも大日輪やいくつか萌黄の大覆輪斑がありますが、維持されているのは銀宝と新月のみです。他は全て青く健全な姿になってしまいました・・・(笑)
大日輪などは足かけ6~7年以上継続してたんですけどね。

それでも捨てずに栽培していましたが、今年初めて変化が出ました。
この子は3芽あるうちの1芽が白三光覆輪斑に変化しています。これがいわゆる芽変わりっていうやつでしょうかね?
画像では判りにくいかもしれませんが、柄が出た芽の葉は全てが白三光覆輪斑になっています。
秋にこの部分だけ割れば、白三光覆輪斑が維持できるかもしれません。
やっぱりさっさと捨てたり手放しちゃだめなんですね~

もちろん、元芸の萌黄覆輪芸が消えたことを考えると、これも健全な姿に戻る可能性もあると思います。
あまり期待しすぎないように見守っていこうと思います。

ちなみに、萌黄大覆輪斑は実生したこともあるのですが、未だ覆輪斑の子供を得られたことは一度もありません。
この苗たちも辛抱強く栽培していれば、いつか驚くような変化があるのかもしれません。
しかしながら、可能な栽培キャパシティには限界もあるため、現実真っ青な小苗をたくさん栽培し続けるのは私にはできません。

ネタ的には芽変わりではないのですが、もう一つ面白い個体を見ていただきましょうか。

これは白三光斑の流星です。
うちに来たのは、かれこれ10年近く前の事です。
大柄な白斑は大変美しく、写真映えするので私も好きな個体の一つです。

この流星、実は結構なくせ者です。
安定して柄が出ている株もあるのですが、株分けをしたりすると何故だか真っ青になってしまう事があるのです。
ところが、その真っ青な株を派手に株分けすると、真っ青だった個体から急に斑が出てくることもあるんです。
この個体は真っ青だった個体から突如復活した斑入りなのです。
全くもって予測不能です・・・
しかも、真っ青になってはいても柄の因子はあるようで、実生するとこれまた子供に柄が出てきます。
さらに、この柄は年によって出たり青くなったり・・・
まさしく暴れん坊としか言い様がないほどです。(笑)

まあ、逆に真っ白になることもあって、そうなると枯死の危険性が出てくるので、これは歓迎できません。

このような性質は「暴れる」とか言われますが、基本的に嫌われる性質です。
ですが、私はそのような性質も面白いなって思ってしまいます。
派手柄安定も当然評価される点ですが、白三光斑は暴れるのが普通ですので。

今回は芽変わりをお題としました。
流星のは芽変わりでも何でもないですけどね。
地味なのが派手になったり、柄が出たり消えたりするのは芽変わりとは言わないでしょう。
まるっきり違う柄に変化することが芽変わりかなと思っています。

次回はまた棚の様子を紹介していこうと思っています。(いつになるかは分かりませんが・・・汗)

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