四国遠征

熊本地震、本当にひどいですね・・・。

お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りすると共に、被災された方々・地域のいち早い回復と復興をお祈り致します。

私、本震といわれた16日の1:25は棚で作業をしていました。
地震の少ない広島では滅多に緊急地震警報の警報音が携帯から出ることはありませんが、あの晩は突然鳴り出す音にびっくりしました。

地震雷火事親父・・・
ホント怖いです。

さて、私はかねてより予定していた四国の2件の御棚へお邪魔してきました。

白斑のコレクションでは私の知る限りでは日本一だろうと思われる御棚です。

かねてより山取をされていたこともあって、凄いの一言です・・・。
何だかもう、笑えてくるようなため息が出るようなレベルです。

しかも、今年は例年以上に作柄も良く、猛烈な魅力を放っています。

凄い迫力です。

わかります??
いかに大きいか・・・。(笑)

この辺の大きな個体は、「赤とんぼ」や「祖谷の太陽」ですね。
これらは栽培次第で本当に大きくなります。

これは栽培上とても大きなメリットで、実生をする際にも親木の力を削がずに毎年実生することができます。
また、鑑賞的にも大きいということが見た者に与えるインパクトは見た者でないと分からないと思います。

白三光斑でここまでサイズがあると、本当に圧巻です!
私の棚にも複数の白斑が並んでいますが、このようなド迫力の個体はいくつあっても飽きが来ません。

展示会とかに並んでいたら、断トツじゃないですかね?

白寿もこんなに・・・

白寿は黄聖錦などに比べて遙かにサイズが小さく、作上がりさせるのが本当に難しい個体です。
実際、私も導入してから花が咲くまで実に5年を要しています。

派手柄から地味柄までいろいろあります。
白寿は青くなってみたり猛烈派手になったり、細かなゴマ斑状になったり、はけ込みっぽくなったり、良く変化します。

白寿は地味になっても全く心配していません。
真っ青だった個体が、翌年バリ柄になることも普通に起こります。

柄で言えば、白寿の右に出る物はちょっとないと思います。

ただ、白寿は祖谷の太陽や赤とんぼのように大きくなりません。
迫力と言った面では上記の二つに及ばないものの、逆に棚を占拠しない分、メリットとも言える場合もあるでしょうね。

なんだ白寿ってこんなにあるんだ~って思いました?
いやいや、白寿は実生苗も過去に数本しかなく、割り子を持っている人も数人しかいません。

この棚がホントにとんでもないだけです。

ゴマ斑もちょっと見たことがないような個体がゾロゾロと・・・

まあ、それもそのはずで、ご自身が採集された個体たちですから、あちこちある物ではないですよね。

この極黄のゴマ斑、本当に素晴らしいです。

うちでも、こういう極黄一面になる個体はありますが、この個体は葉が間延びせずスタイルが良いですね。
しかも、個人的に思うことですが、銀ノリの部分の切れが良く、見てると何だか不思議に美しさを感じます。

本当に奇跡的な個体の一つだと、毎回見て思います。

今年、私が非常に気になった個体が上の写真の個体です。

スクリーンで撮影すると・・・

このスクリーンは私の自宅ではないため、光の加減など思うように撮影できていません。

綺麗です。

この個体は白寿に近い系統ですが、全く別な個体です。
一枝全部真っ白になったりする点は、流星という個体によく似ていますが、流星と違って大きくなりません。

変わっています。
今後もこの個体がどのように育ってどう変化していくのか、注目していきたいと思います。

そしてこの日ももう1軒の御棚へお邪魔させて頂いてきました。

棚にとてもゆったり並ぶ銘品の数々・・・

うちの棚はせぎせぎですからねぇ・・・
本当にうらやましい限りです。

私も整理してゆったり置けば良いのでしょうけど、なかなか処分が苦手です。

個別の写真もいくつか・・・

祖谷白龍という白三光斑です。
今年はちょっと地味かな?

うちにも分けて頂いた個体がありますが、まだまだ小さいので開花まではもう2作くらいはかかりそうです。

滋賀県産の白霊峰です。
綺麗ですね~

この白霊峰も飽きの来ない白散り斑です。

流星と言われている個体のようです。
うちにも流星という個体がありますが、この個体とは全く別物です。

銘の登録機関がないことから、どうしても同名異種が出てしまいますね。

素晴らしい白斑です!
名前を忘れちゃいましたが、銘がもちろん入っています。

この柄では増えにくいでしょうから、数もほとんど存在してないのではないでしょうか?

この極黄の散り斑は本当に素晴らしいです!

一昨年の秋に分けて頂いたのですが、小さな割り子だったので、未だ5枚葉です・・・(汗)
しかも、力が付かないと柄が出ないみたいですね。

うちの個体は2年目の今年も真っ青です。

頑張って作り込まなきゃです。

このゴマ斑はいわゆる小島峠の原木です。
さほど派手な柄の斑入りではありません。

ちょっと地味なので、割って売りに出してもなかなか評価してもらえません。
なので、私は割らずに種採りように大きくしています。

うちにも同じ物があり、実生にずっと使っていますが、子供にいろいろ変わった良い個体が出てきます。

親からは想像もできないような派手な子が出てきます。

うちの親株、一昨年は真っ青でした。
そんな年でも実生すると、子供はそんなの関係なく派手な子供が同じように出てきます。

キララという個体も、昔数あった山取個体のうちで派手な個体に名前を付けたと聞いていますが、こちらも実生するド派手な個体などいろいろ出てきます。
キララ自体は後暗みがありますが、後暗みの少ない子供も出てきます。

斑入りをされる方は基本的に安定柄とか総柄とか後暗みが無いとかを評価されますが、私はそこまでは気にしません。

もちろん、柄の様子や暗みなどは個体評価の重要な要素です。
あまりにも安定感がなさ過ぎて何年も真っ青になる事もあると言われるトチバニンジンのような性質は、さすがに私もあまり好きではありませんけどね・・・。
もちろん、個体にもよるんでしょうけどね。

少々変化があるくらいの方が一喜一憂しながら楽しめると私は考えていますし、あまりに派手柄なら後暗みも栽培上の利点となります。

他にも数々の魅力的なヤマシャクヤクがありました。
写真も相当数撮影してきましたが、きりがないのでこの辺にしておきます。

しかし、今年は改めて祖谷の太陽・赤とんぼ・白寿の素晴らしさを再確認しました。
特に、雄大な姿の赤とんぼなどは、ため息物でした。

私も栽培技術をさらに磨いて、人が驚くような作に近づけていきたいですね。

最後に、近日中に赤とんぼ・祖谷の太陽の実生苗をいくつかオークションに出品予定です。

西祖谷産の白三光斑は、似ている物から全く似ていない物まで10種類くらいあります。
きちんとした個体銘ラベルが付いた個体は貴重ですので、ご興味がお有りの方はこの機会にぜひ狙ってみられてはいかがでしょうか?

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