宴(うたげ)

今回は新しいというか今まで紹介してこなかった白三光斑「宴(うたげ)」を取り上げたいと思います。

Kさんが採取された白三光斑は実に20個体を超えているのでは?と思います。その中で銘が付いた物は、赤とんぼ・祖谷の太陽・不動・大和・白寿などです。これらはわりと初期の採取で数が増えていたこともあります。宴は数がなかったこともあるのと、祖谷の太陽などと比べて大きな違いがあるのか初め頃は分からず、一番最後に銘が付いた個体です。なんとなく秘蔵みたいになっていた個体で、私も今まで良い写真がなかったこともあり紹介していません。
このままずっと秘蔵のままでも良かったのですが、この度やっと公開します。

・西祖谷産白三光斑 宴(うたげ)原株

例えば、他の西祖谷産白三光斑と比べてみますと・・・

・不動 原株

これは不動です。
葉がやや細めで、軸が長いのが特徴です。背丈はそこそこ大きくなり、赤とんぼほどではありませんが、祖谷の太陽よりは大きくなる傾向にあります。

・祖谷の太陽 原株

こちらは祖谷の太陽です。本来、祖谷の太陽は柄が良いことが多いのですが、ちょっと作柄不良で柄が薄くなっています。ちょうど良い綺麗な写真が今年は撮れていません。
白三光斑は作が今ひとつですと、柄がどうしても薄くなりがちです。特に、割ったりすると真っ青になったりもしますが、作り込んでいくと柄は戻ってきます。
祖谷の太陽の特徴は、柄は概ね良いものの、あまり背が高くならず全体的に平べったいイメージにあります。
祖谷の太陽と不動は特徴にほとんど差がなく、区別が非常に難しいです。強いてあげるなら割と背が高くなる不動、背が低い祖谷の太陽と言えるでしょう。

宴は、これらに比べて大和ほどではありませんが、背も高くなります。
西祖谷産白三光斑の鑑別は容易ではありませんが、この宴は葉が丸みを帯びて枝が短めの特徴があります。そのため、パッと見た感じが違います。
開花サイズになって葉が展開したとき、祖谷の太陽や不動と比べると、割と隙間なく葉が広がる感じのため、格好がすこぶる良いのです。なので、後からでも区別するべく銘が付いたわけです。

ちなみに、大和は軸の赤味が他の個体よりも強く、背も高くなり葉も大きいという特徴があります。
また、赤とんぼは軸が青いため、鑑別がしやすいと言えるでしょう。

・赤とんぼ 原株

こうやって比べると違いがおわかりいただけますでしょ。赤とんぼは軸が青いです。

もちろん、これらの特徴は同じ作場で同じように栽培したときには比較的ハッキリと違いが出てくると言えます。
しかし、遮光の加減や肥料の与え方で色も草姿も変化するので、パッとある個体を見て鑑別するのは容易ではありません。
しかし、せっかく採取されて別な物として鑑別できる物は、ラベルを大切にしてきたいと思っているのです。

コメント

  • コメント (2)

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    • 2021年 4月 20日

    バルトさん、こんばんは!

    宴、Kさんの採取個体の秘蔵っ子的なヤマシャクヤクなんですね。
    その存在は、話しの中で聞いた事はありますが実物は初めて見ました。
    葉の間隔が無く重なる様な姿は、私は大好きですね^ ^
    いつか、棚入りさせたい!

    赤とんぼの青軸は、非常にスッキリとした綺麗さがあり素晴らしいといつも思います。
    今年、実生選抜個体が棚入りしましたので、大切に育てたいと思います。

      • バルト
      • 2021年 4月 23日

      銀さん

      こんにちは。
      宴は良い個体ですよ~。いつか増殖個体が出せるようになると思いますので、しばらくお待ち下さい。^^
      赤とんぼは鉄板で良い個体です。今年は原株も実生選抜個体も出してしまったので、うちはしばらく出すのはお休みかな?

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