天狗塚の至宝

静かな連休が明けました。
緊急事態宣言も延長となってしまい、世の中今しばらく辛抱の時ですかね・・・

巣ごもり連休のおかげで、今年は少し写真を撮ったり、写真を撮る際の光の影響などを試験する良い機会となりました。
まあ、その辺の写真の話はお詳しい方から見れば釈迦に説法になりますし、私がうんちくを述べても恥をかくだけですので、やめておきましょう。

さて今回は、ゴマ斑をいくつか紹介します。
今からお話するゴマ斑は、全て産地が徳島県の天狗塚と言う所で発見されたものです。
これらの天狗塚産のゴマ斑は、もう現在は発見できないと思われます。
というのが、天狗塚は山の一部が崩落しており、その影響でこれらのゴマ斑の産地ではヤマシャクヤクが消滅しているためです。

今から紹介するゴマ斑たちの採取時期は相当古く、ここ最近のものではありません。
しかし採取は古いものの、産地が消滅したこともあって、発見者の方も今までほとんど棚の外に出される事なくずっと手元に残されていたため、そのほとんどが知られていません。

私も全ての個体の写真があるわけではないので、一部だけですが紹介します。

金剛

まずはこの個体から・・・
これは「金剛」という銘が付いている個体です。
写真で見ただけでは、小島峠と何が違うん?って思われるかもしれません。
この金剛という個体、実物を見なければその不思議な魅力は判らないかもしれません。
実物を見た私も、なぜこの個体がその魅力を放っているのか、その明確な理由はわかりません・・・。しかしながら、圧倒されるような凄まじい魅力を放っているのです。
まさしく、金剛って感じなのです。
私なりに考えてみれば・・・
まず金剛は軸が青く、あまり濁りがありません。このため、色彩がなんとなく澄んだようなイメージがあります。もちろん、春先の黄色い色もまさに金色と呼ぶべき色をしており、大変美しいです。
それと金剛の魅力の要因になっているのが、その草姿もあるかもしれません。
金剛は茎が無駄に長くなく、全体に引き締まった格好をしています。
引き締まっているとはいえ、それは格好のことで、大きさのことではありません。金剛は葉や草姿も大型のため、その銘に恥じない迫力を醸し出しているのです。

金剛

これは割り子個体です。
写真でその色を引き出すのが、難しいですよね・・・。照明下では黄色味が強く見え、太陽光下では輝くアイボリー色が強くなります。まあ、概ね金剛は「金」の字が似合う黄色が特徴と言えると思います。
金剛を直接見たことがある人は、ほとんどおられないと思いますが、見た人は皆さん虜になっていると思います。
そのくらい不思議な魅力を持っています。

次の個体を紹介しましょう。

この個体は「宝」という銘の付いた個体です。
先ほどの金剛と違って、こちらはかなり繊細な感じのイメージです。金剛が男性的な魅力とするなら、こちらは女性的な美しさです。
見た目の格好も剛直なイメージの金剛に比べて、少しほっそりとして柔らかい感じがしますね。

なんとも芸術的な美しさです・・・。
色は先ほどの金剛と違って、銀ノリの色が良く出ていて、全体的にはパステルカラーの優しい雰囲気に覆われています。
白三光斑は言うまでも無く美しいですし、人気も一番だろうと思うのですけど、私個人的には安くなったとはいえ、見て感じる美しさはやっぱりこうしたゴマ斑だと個人的には思うのです。
私は、結構ゴマ斑もコレクションしていますが、いくつあっても飽きないですね。

綺麗ですね・・・。
ちょっと下の写真は写真が今ひとつですが、ちょっと写真のアップロードの仕方に問題があるのかもしれません。
私、IT音痴なもので、あまり詳しくないんですよね・・・(汗)

さらに別な個体も紹介しましょう。

無銘 天狗塚産
無銘 天狗塚産

この個体はうちに来てもう5年以上は経っていますが、大きくなっていません・・・。
来た当初は柄ももっと地味でしたので、出世はしてきていますが、とにかく大きくなりにくいです。
産地的にちょっと大きくなりにくい性質があるのかもしれませんが・・・
私の栽培技術が足りないことはさておきまして・・・
こちらも宝に似た感じの女性的な美しさです。しかし、暗みのない柄にはしっかりとしたキレがあり、作が上がってさらに派手になったときには、素晴らしい姿となりそうな予感はあります。やはり柄のキレは、大事ですよね。
ほっそりとした美人系ですね。こちらも金剛とは対照的です。

最後はこちら・・・

無銘 天狗塚産

こちらはまだ全くの未知なる個体です。
うちに来てからまだ2年ですし、長らく大きくもならずくすぶっていた個体です。
ここに来てようやく少しずつ大きくなり始めてきたようです。
この個体も暗みのないキレのある柄で将来性を感じさせますが、こればかりはどうなるか判りません。
ちなみに、派手で綺麗な「祖谷の満月」も、うちに来た当初は地味な個体でした。
それが何年も作っていくうちに、出世してきたのです。
今は地味でもそうした変化を示す個体もあるので、どんな個体でも毎年楽しみが待っているわけです。
もちろん、がっかり・・・もありますけどね。

天狗塚のゴマ斑は他にもいくつかありますが、また綺麗な写真が撮れれば、HPにアップしていこうと思います。
ゴマ斑のもっともよく知られた産地は中津山だと思いますが、実は結構他の産地でもちらほら見つかっており、それぞれいわゆる小島峠とは異なる特徴が見られます。
四国の祖谷地方独特の柄だとは思いますが、その辺りも産地がはっきりわかるものでユニークな個体の写真が撮れましたら、それらもいつか紹介できたらと思っています。

ホームページの写真も追加や新しく掲載も進めていくつもりです。
個別にブログに記事にできると良いのですが、その辺りは仕事の合間にやらなきゃいけませんので、のんびりになるかもしれません。

気長に時々覗いて頂ければ、嬉しいです。

コメント

  • コメント (2)

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    • 2020年 5月 10日

    バルトさん、おはよう御座います。
    胡麻斑は、あまり集めてないのですがバラエティに富んで本当に魅力的な個体が多いですね^ ^
    私の住む北東北地方は、ヤマシャクヤクの自生はあるのですが、群生している事はほとんど無くてあったとしても四国や九州の様なものでは無く、10〜20本くらいが点在している感じです。
    以前、よく山に行っている時に私が見たヤマシャクヤクはあっても数本程度なので、斑入りヤマシャクヤクに出会う事は正に奇跡だと言われています。
    なので、自生地でヤマシャクヤクを採取出来る事が凄く羨ましいんです。
    四国の胡麻斑は、本当に綺麗ですよね!
    個人的には、細かな柄の個体が好きですね。
    来年は、綺麗な胡麻斑ヤマシャクヤクを棚入れしたいと思います。
    コロナで大変な時ですが、地元な山歩きならいいんじゃないでしょうか?
    駄目ですかね?

    • バルト
    • 2020年 5月 13日

    銀さん

    こんにちは。
    ゴマ斑は本当にバラエティーに富んでいて、集めていても楽しいですね。もちろん、私の棚にはゴマ斑以外のはけ込みや散り斑もたくさんあり、そのバリエーションのコラボが綺麗だなぁといつも思っています。

    自生地を歩くことは、やはり楽しいことだろうと思いますよ。四国では結構たくさん見つかっているようですし、そんな珍しいことではなさそうですよね。
    もちろん、銘品になりそうな個体となれば、ごく一部だろうと思いますけどね・・・。

    コロナの自粛もまもなくいったん明けそうですね。なので、明ければ自由度も上がると思います。

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