やっぱり、ゴマ斑。

異常なほどに暖かい冬の広島です。
あ、広島に限らず、西日本は全般的に暖冬ですね。
概ね沈丁花が咲き始めると、毎年一番早く動く子たちの芽が動き始めますが、昨日はうちの沈丁花も最初の一輪が咲いてました。

いよいよ、ヤマシャクヤクたちも目を覚ます季節になってきましたね。

さて、実は今回の記事、書きかけていたのは昨年の5月・・・。
もうそのままお蔵入りにしようかとも思いましたが、はじめから書き直してみようと思います。

やっぱり、ゴマ斑。

私が斑入りヤマシャクヤクに魅せられるきっかけとなったのが、やっぱりゴマ斑でした。
きら星を初めて目にしてからその魅力にとりつかれ、次に買ったのが小島峠でした。
最初の個体は暗むタイプの小島峠でしたが、それでも芽出し時期の黄色は素晴らしく美しく、毎日棚で観ていても飽きませんでしたね。
斑入り植物にさほど知識も造詣もなかった当時の私は、暗むことさえも楽しんでいました。暗むことは欠点ではありますが、柄が消えてなくなるほどでなければその変化も面白いです。
なにより、栽培もしやすいですしね。

懐かしい写真です。
この子は未だにうちの棚で毎年綺麗な姿を楽しませてくれていますよ。

では、最近の新しい期待のゴマ斑はと言いますと・・・。

新しいワクワク期待させるようなものも、やっぱりゴマ斑。

昔ほどのペースではありませんが、なんだかんだ言いながらうちの棚の個体もさらに増えてきています。
斑の種類は様々ですが、やはりゴマ斑が主流ですね。
ゴマ斑は似たような物も多数ありますが、マニアの目で見ればバリエーションもたくさん見えてきます。
なので、違うゴマ斑は棚にいくつあっても良いわけで、コレクションする価値が十分にあると言うことです。

ここ数年で棚に並んだ個体たちを見てみますと・・・

その一つであるトップの写真の個体は、東祖谷産の「金剛」という銘のものです。
これは採取された時期はかなり以前のものですが、全く増殖されていません。
この個体は、実物を見ないとその魅力が伝わらないかもしれませんが、特徴を言うならば、濃色の黄とその引き締まった草姿にあります。

金剛

親株とこの割り子の二つしかありません。
元がとても小さかったので、なかなか大きくなってくれませんけど、その片鱗は見えますね。

この金剛、その発色の良さはもちろん言うまでも無い魅力なのですが、私が最近特に注目しているのは、柄よりもその格好です。
この金剛の実物を見たときに感じる魅力は、その格好にもあると感じます。
どういうことかと言いますと、葉枝が短くて非常に引き締まった格好をしているのです。
私も今までは柄にばかり目が行っていましたが、斑入りヤマシャクヤクの魅力には格好が与える影響が小さくないと最近は感じるようになっています。
この格好についてのネタは、いつか記事にしようと思っています。

他の期待の新星も紹介します。

毬姫
毬姫

この個体は、3年間に発見されたゴマ斑個体で、「毬姫」と言う銘が付いています。
細かい斑のキレが良く、白斑の部分の冴えが素晴らしい個体です。また、暗みません。
この個体は発見時の葉が丸い個体でした。
少し祖谷の満月に似た感じがしますが、祖谷の満月のように芽だし時期にワインレッドに染まらず、青みがかった感じがします。

毬姫

これは発見時の翌年の姿です。
なんか年々良くなってきている感じで、期待が膨らみます。
おそらく誰もが目を見張るような銘品になる予感がしますね。

もう一つ別の個体を紹介しましょう。

ゴマ斑 無銘
ゴマ斑 無銘

西祖谷産の黄ゴマ斑です。
ちょっとゴマ斑というか萌黄散り斑と言ったところですけどね・・・。
この個体の柄の良いところは、その中に白斑が散ることです。
採取されてから4年ほど経過しています。
実はこの個体、採取されて翌年の様子はといいますと、ほぼほぼ青葉でごく一部にこの柄が小さく出ている程度でした。
ところが、年数が進むにつれて柄が占める割合が増えてきたのです。
柄がある部分だけを割って残したとかではありません。
にもかかわらず柄が勝手に割合を増してきました。

白斑などの葉緑素の少ない柄が進み上げてしまうと、枯死につながってしまいます。実際、山取個体の中には、素晴らしい姿を見せた翌年に枯れてしまうものも時々ある話です。
しかし、こういう萌黄系の個体は、いくら進んでも枯れる心配がないことは、メリットですね。

また、この個体は葉が丸いことも評価できるポイントです。

まだ期待の新星たちはいくつかありますが、そのあたりはまた芽出し後に記事にしたいところです。
ダイヤの原石では?と期待する個体もいくつかあります。
まあ、実際にはただのガラス玉みたいな物が大半ですけどね・・・。
それでも大事に作り込んでみないと、ダイヤモンドにも当たりませんから。

ちょっと長文になってしまったので、個体紹介も含めてまた記事にしようと思います。

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