沈丁花の香り 2018

本当に暖かい1週間でした。

でも、昨日今日は寒い・・・!

暖かい割りに沈丁花の香りがせず、今年は変だなぁ・・・と思っていましたが、ここ数日で突然沈丁花も咲き誇り、庭もその香りで満たされています。

今年のような極端に寒いところからスムーズな春はあまり記憶にありません。こうなると、桜の開花も早いでしょうね。

 

棚の芽出しもやはりスムーズです。

 

1日でも大きくなって、翌日見るともう変わっています。
この時期は僅か数日でも棚の雰囲気が変化していますね。

いつものようにダラダラといくつかの個体を見てみましょうか。

 

朝焼け 実生個体

何年経っても大きくならない朝焼け唯一の斑入り個体です。
もう7年生だったと思います。普通なら花も3~5輪位付いてるんですが、小さな時から総柄のこいつは全く大きくなってません。

でも、この個体はいつか実生をしてみたいと期待してる子です。

 

朝焼け 原個体

朝焼けの原個体です。
1芽しか立ってませんし花は要らないので、すでに小さな蕾の段階でカットしてます。

でも、改めてこの立ち姿を見るとき、朝焼けという名前は本当にピッタリだなぁと感じます。
真っ赤な軸、金色の葉・・・
黄色に輝く空や真ん中に出たての赤い太陽が上がる様をヤマシャクヤクに映したかのようです。

朝焼け 原個体②

こちらは別なときに入手した朝焼けです。
今年初めてド派手な芽が上がってきました。
芽出しの時期はもう一つの朝焼けと全く同じです。

でもよく見ると、軸の色は微妙に赤味などが違う気がします。

 

天寿 原個体

今年は3花来ています。
柄も何となくバランス良さそうですし、今年は良い写真が撮れるのではないかと期待させる感じです。

花はしっかり来ていますが、実生はするべきか否か悩みどころですね。
まだ株の力はさほどじゃないでしょうからね。

 

聖帝 原個体

聖帝は昨年に続いて今年も花無しです。
柄は悪くなさそうですが、一昨年に割った影響もあって、生育にはブレーキがかかってます。

実生もしばらくお預けになりそうな感じですね。

 

白霊峰 実生個体

この子は実生の選抜個体です。
今年も超派手柄で、なかなか作上がりしてくれません・・・。

 

白霊峰 原個体

この2つは原個体の割り子です。
花はいずれも来ていますが、こちらも実生するかどうかは微妙な感じです。

でも柄は良さそうなので、写真撮影には良い感じかもしれません。

 

白砂子斑 実生個体

白砂子斑の実生個体です。
この個体は暗みませんね。また葉が丸いため、私が一目置いている個体でもあります。

大きくなったら銘品クラスと言えそうな雰囲気を持っていますね。

 

利休錦 原個体

利休錦の原個体です。
上の写真は花2本、下の個体は割った影響もあり花1本です。

今年は3年ぶりに実生予定です。しかし、利休錦のような柄の強い個体の実生は慎重にやらなければいけません。
大きな株でもいったん弱ると体内の生理機能も低下し、調子が戻らないまま数年後に枯れてしまうこともあります。

 

祖谷の太陽 原個体

あら~、地味ですね・・・。
まあ、毎年毎年派手派手では、聖帝みたいに大きくならずよろしくありませんね。
地味派手が交互に来るくらいがちょうど良いように感じます。

 

白三光斑 西祖谷産 原個体

この個体は山から引いてきた小さな山実生をここまで大きくしたものです。
毎年非常に地味で全く紹介もしてませんが、今年初めてまともな柄が出始めました。

あと、この個体、入手して結構年数経ってますが、なぜかご機嫌斜めでなかなか大きくなってくれません・・・。

ひょっこり大出世してくれないかなぁ~と期待してる宝くじ的な個体ですね。

 

赤とんぼ 原個体

赤とんぼはそこそこの柄になりそうです。
超派手柄になったあと、毎年実生や株分けをした影響か、ここ数年は少々地味目です。

個人的にはド派手になって弱るくらいなら、このままで充分、時々写真撮影用に派手になってくれればって感じです。

 

青軸 素心

青軸のヤマシャクヤクは時々見かけますが、準素心が多く、完全な素心は意外に見かけません。
めしべの髄柱は白いものの、おしべの付け根に赤い色が入ったり、芽が僅かに濁っている物が多くあります。

この個体は濁りがないので、ちょっと期待ですね。

 

銀宝 原個体

萌黄大覆輪の個体です。
樹勢弱くなかなか作上がりしませんが、今年は花が来てますね。写真撮影の大チャンスかもしれません。

このまま実生するかというと・・・それは無理そうですね。

 

秘境のまほら 原個体

数日前は真っ青になったか・・・と思ってましたが、右半分に柄が残ってますね。
ただ、覆輪斑の中には気まぐれな個体も多く、うちにも青葉になってしまった個体が実はちらほらあります。

有名な夢三彩でも暴れる時もあるみたいですし、面白いところでも有り難しいところでもあります。

 

白三光覆輪 愛媛県産 原個体

こちらは昨年の山取個体です。結構細くて衰弱していたので枯れるか真っ青になるか・・・と思っていたのですが、意外にもしっかりとした白三光覆輪で出てきました。
まだまだ細いので大きくなるまでには何年もかかりそうです。

しかし、楽しみな個体の一つですね。

 

白ゴマ斑無銘 実生個体

今年は総柄で素晴らしい感じですね~。
この個体は後暗みがないゴマ斑はなので、あまり柄がキツすぎると少し作柄には不利になります。

花が二つ付いてますが、実生するか否かは悩むところです。

 

雲海 原個体

雲海も後暗みがない素晴らしいゴマ斑です。
まだ実生したことがありません。
早期に株分けしたこともあって、まだうちでは花が来ていません。

もう2年くらいかかりそうな感じでしょうね。

 

流星群 原個体

流星群も後暗みのないゴマ斑の一つです。
実生でも柄が遺伝するため、今年も実生するか否か・・・。とにかく派手柄の個体は実生を悩みます。

 

燁(かがやき) 原個体

こちらは春の極黄が素晴らしいゴマ斑の燁です。
こちらは後暗みがあります。ですので、栽培はあまり気にせず作る事ができます。
また、燁はセルフでなく交配実生でも母木に使えば柄が遺伝するため、キララと同じく私は実生親として重要視しています。

 

極黄はけ込み斑 原個体

このはけ込み斑は非常に素晴らしい発色を見せる個体です。

これが本芸の写真です。ちょっと他にはあまり見かけない柄ですね。

この株は昨年傷んだために小さな芽がたくさん出た状態(私はいじけると呼んでますが)になってしまいました。

ただ、その極黄の特徴的な柄が今回は見られそうな感じです。
この個体の難点は、栽培の仕方か何か分かりませんが、柄が暴れることです。うちにはもう一つ割り子がありますが、こちらは大きくなってきているものの柄が地味なままです。

 

ざっくりこんな感じです。

芽出しの一喜一憂も今年はショボーンな感じが多そうで、早くももう来年に期待しなきゃならんものもちらほら・・・。(笑)

 

また近々ブログにて紹介していくつもりです。

 

ここまで大きくなってきてますので、次回の投稿時にはさらに一回りも二回りも展開してると思います。

何にせよワクワクする楽しい時期になりました。展開がすんだら今度は栽培をしっかりやらなきゃいけませんね。

とはいえ、水やりが毎日あるので、旅行できないのが問題ですけどね・・・。今年は連休も自宅でのんびりしますか・・・。

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