大雨の広島です。
二十四節気の一つ穀雨ですが、良く降ります。
ヤマシャクヤクたちも雨に打たれると、何だか水をしっかり吸って、シャキシャキ感がありますね。
この時期の雨は恵みの雨、雑草も雨が降る度にニョキニョキ大きくなってしまいます。
さて、写真は数日前の早朝に撮ったものですが、最近の棚の様子を紹介します。
昨年は作が今ひとつのように感じましたが、今年はここまでの所、良い感じですね~
先日訪問した四国の御棚も良くできていましたが、うちの出来も「猛烈レベル」に近い感じまで出来ています。
山取斑入り個体で真っ青になってしまった個体です。
青葉物なら、いとも簡単に猛烈大きくなります。
もちろん、個体にもよりますけどね。
斑抜けは扱いが悩みです。
何年か作りたいところですが、このような猛烈大きな個体は邪魔になって仕方がありません・・・。
作場がいくらでも広ければ気になりませんが、住宅街で栽培してる身としては、悩みの一つです。
少しでも斑がありそうなら我慢のしどころですが、真っ青は処分ですかね・・・?
花が咲き終わるちょうど今時期は、栽培の一つの区切り時期でもあります。
この時期以降、葉や茎など実以外の上物は成長しません。
つまり、葉茎を生長させ形を作り上げることに関しては今年分は終了なので、ある意味この時点でここまでの中間成績発表といったところです。
私が今年の好調な出来に関して感じることは・・・
今年は非常に芽出しが遅かったため、芽が動き始めてから凍り付くような寒波に遭っていないことです。
私の考えとして、芽が動き始めてからの寒波は生育を止めてしまい、結果生育の妨げになるのではないだろうか?ということです。
なので、今年は猛烈寒くて凍り付く真冬時期を除いて扇風機を回し、温度上昇を避けて、もう寒波が来なくなる時期まで芽出しを遅らせてみました。
昨年は芽出しが早く、芽出し後に強い寒波のせいで鉢が何度か凍りました。
芽出し後ノ凍結の有無が関係しているかは判りませんが、昨年よりも今年の方が明らかに良くできているように感じます。
寒い時期に防寒して早く芽を出させるなら、その後の管理には凍結させないといった注意が必要になるのではないでしょうか?
まあ、もちろん、施肥や他の様々な要因も影響しているとは思いますけどね。
凍る凍らないの話は、私のようなまだ始めて10年も経っていない青二才の感じた事なので、あくまで「その可能性がある」という仮定レベルでの話とお考え下さい。
さてさて、斑入り個体の写真をいくつか・・・
親株サイズで写真を載せている物は、鉢は6~8号鉢を使っていますので、大きさの参考にしてください。
・きら星
きら星の元株と呼んでいる個体です。
下の方に葉の間から見えてる芽は、かなり派手になってますね。
小島峠と呼ばれる個体には、本当にピンからキリまで色々あります。
このきら星(元株)は芽出しから明るい極黄で、しかもほとんど暗まず白くなります。
基本、後暗み個体は芽出しが派手で、後冴え個体は芽出しが地味になる傾向を感じます。
そんな中で、芽出しも派手ながら暗みもしないという点で、私はこの個体を非常に気に入っています。
綺麗な個体です。
・小島峠
先日、四国で見た原種と同じように地味ですね。
しかし、この個体からは非常に優秀な斑入り個体が出てきます。
もうここ数年は私は株分けすることなく、ひたすら実生に使っています。
原種といえども、地味柄だと買い手が付きません。
価値をご理解頂けることなく安く売っても少しもったいないですよね。
この小島峠と同じく、キララもうちの棚では重要な実生親です。
本当に様々な子供たちが生まれてきます。
・きら星(実生)
昨年はどうしようもないほど地味柄でがっかりしましたが、今年は戻ってきましたね~
素晴らしく綺麗で、しかも非常にデカくなっています。
昨年地味だったことが功を奏してると言うことですね。
地味であることがメリットにも成り得るということです。
私自身は、そういう変化があることも合わせて、楽しんでいけたらと思っています。
・祖谷の満月
この個体は一見地味に見えますが、丸葉・後冴えのゴマ斑で、非常に魅力があります。
昨年秋に採集者の方によって銘が入りました。
この個体のもう一つ良いことは、実生苗に素晴らしい子供ができることですね。
ゴマ斑の系統にはまだまだ隠れたお宝がありますね。
ゴマ斑はなぜか春の芽出しの時期に相場が高い傾向が強いなぁ~といつも感じます。
オークションでも地方の交換会でも同じような傾向があるようです。
芽出し間が無い時期には後暗みの個体でも綺麗になりやすい傾向があるため、あまり早い時期に手を出さず、5月とか落ち着いた頃に後冴え個体をじっくり買えばもっと面白いだろうになぁ~といつも感じます。
実際、私も過去に何度か後冴えゴマ斑を出品してきましたが、なぜかさほど評価されません。
なぜか春先のトップバッターに人気は集中します。
焦っても良い結果は出ないと思いますけどね・・・
なんかそんなことわざがあったような・・・??
どうしても時期が遅くなれば葉が傷んだり病気が出ていたりと、見た目が悪くなります。
しかし、そういう時期に見た目以上に良い物を見込んで買えば、翌年はお値段以上に楽しめると言うことですね。
・残雪錦
今年は昨年割ったり種を採った影響からか、派手な白斑が出ていません。
全面黄砂子って感じですが、大きくなっていることもあり、綺麗です。
先日、オークションに残雪錦の実生苗ということで出品がありましたが、この残雪錦とは別な物です。
残雪錦も同名異種が存在しているようですね。
・白寿
私も白寿は数本持ち合わせていますが、白寿は年によっていろいろな表情を見せてくれます。
この個体はそこそこの派手柄といったところでしょうか。
こちらは別な割り子です。
昨年、実生した影響と割った影響からか、ちょっと地味になっています。
でも、地味なことを活かして、今年も実生してみようと思います。
こうした柄のきつい個体は、むしろ地味柄で上がった方が実は安心できます。
あまりにも派手柄になってしまうと、枯死するリスクも出てきます。
その派手柄過ぎると厳しい例が・・・
・流星
流星という名の斑入りヤマシャクヤクはこのほかにもいくつかあるみたいです。
この流星は雪白の源平斑ですが、株全体が真白になることもあるようで、そうなると枯れてしまう危険性が出てきます。
実際、この流星は3つに割っていますが、残りの2株は真っ青です。(汗)
また、実生苗も真っ青か真っ白か二者択一みたいな感じで両極端となり、ちょうど良い柄の個体が得られにくい特徴があります。
・聖帝
柄は平均的な感じでしょうかね。
ド派手でも無いですが、今年は実生がしたいので、地味の方が良いくらいです。
しかし、綺麗ですね~
人気があるのが頷けます。
・酔美人
昨年ガッツリ実生と割った影響で超地味になるかと思いましたが、結構綺麗な銀砂子となりました。
個人的には、白勝ちも良いですが、こうした銀ノリがしっかり入った柄は大好きです。
さて、スクリーン撮影とホームページの更新もしていかなきゃなりませんが、仕事も家庭内のやるべき事も棚やハウスの改造もすべてが溜まり溜まって、停滞意味です。
困った物です・・・
オークションもぼちぼち頑張ります。
すでに1点即決でご落札頂いたので、梱包・発送も次々しないといけませんね。
次回は、
「切れの良い萌黄とは」
「新たな二芸品」
をテーマに記事を書く予定です。
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こんばんは。
気を抜いていたら 葉焼けをおこしてしまいました。
最近突風もふくので 日よけも張れず 全移動しました。
一カ所に集めたら 思いのほか場所をとり 限界を感じました(ToT)
例の三種ですが 黄金は良く出ましたが あとの二つは真っ青でした。
来年を期待して可愛がってます(^-^)
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>海さん
ありゃ・・・焼けちゃいましたか。
葉焼けも葉が枯れ込むほどでなければ、少々大丈夫と思います。
見た目が悪くなっちゃうのは、悲しいですけどね・・・。
種も青葉が出てももう1~2作は頑張ってみて下さい。
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望みを捨てずに 頑張って育てます。結構がっしり発芽しています。
突風で 来年開花しそうだった赤花が折れました。
がっくりです。
去年も 折れたものがあり 風対策も重要になってきました(ToT)
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>海さん
本来、ハウスに入れずに栽培するのが理想ですが、私がハウス内で栽培しているのが悪天候対策のためです。
ハウスに入れずに栽培した頃は、足場鋼材を組んでそこへ寒冷紗を張って風よけにしてましたよ。
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>バルトさん
なんか後手後手で。 春一番の頃は 芽が出ていないのでいいですが
最近低気圧発達し過ぎです(>_<)