夏をどう越すのか

雨の上がった広島です。

関東では大雨のようで、被害が大きくならないことを祈るばかりです。
広島でも昨年は大雨の影響で甚大な被害が出ました。

大雨地域の皆さんはお気を付け下さい。

さて、ご要望の多かったネタを少しずつ書いてみようかと思います。
とは言っても、たいしたネタではないので、何かの参考程度でお考え下さい。

前回の投稿でも少し触れましたが、多少標高の高い林床に生育する植物を熱い住宅地でしかも鉢に入れ込んで栽培しようというのですから、そもそも無理があるわけです。

調子が悪い、病気が出る、枯れる・・・。
ある意味当たり前かもしれません。

私は元々調子の悪い株以外では夏越しにあまり苦労したことがなく、実は何が必要でどうすれば良いのかはっきりとは理解していません。
しかし、夏越しで私があまり苦労していないというなら、そのやり方で充分なのかもしれません。

では私の場合、夏の暑さ対策で何を意識して栽培しているかと言いますと・・・

①遮光

温度を上げないためには、かなりの遮光が必要です。
私は寒冷紗のかけ方を外気温と棚の温度差を見ながら、調整しています。

春先は強い光でも問題ありませんが、5月の連休明けくらいから温度を見ながら遮光を強めています。

ちなみに、5月の後半には50%+80%といった感じで遮光しています。
しっかり光を当てることも大事ですが、私の場合はどちらかというと温度上昇を抑えるために遮光強めと言うことです。

ヤマシャクヤクは基本陰生植物と思いますので、光の補償点はさほど高くなく、強光線は必要ないでしょう。
強い光を当てても弱い光でも光合成量に変化が出ないと言うことです。

ただし、光の強さは樹姿や葉の厚みに影響を与えます。
温度を上げないために暗いところで栽培しても、弱々しい間延びした感じになってしまいます。

そこのあたりは匙加減が必要ですね。

②水まき

夜温を下げるために私が実践しているのが、毎晩の水やりです。
打ち水効果で温度を1~2℃下げる効果があります。

私が乾燥しやすい鉢を使っているのは、この目的もあるからです。

乾きにくいプラ鉢ですと、毎晩の灌水は過湿になってしまう恐れがあります。
根をしっかり張らせるためには過湿は不向きでしょう。

よく質問も頂きますが、雪割草鉢を使って頻回に水やりすれば細根がしっかり張るのかというと、そうばかりでもありません。
プラ鉢でも細根をびっしり張らせることは可能です。

例えば打ち水効果だけを狙うなら、鉢に水やりせずとも棚下などに水と撒けばすむことです。

細根をしっかり出させるためには水やりだけでなく、用土・肥料のそれぞれも絶妙にマッチしないと、上手くいきません。

それぞれの鉢の性質や用土のタイプによって施肥も灌水もそれにあったやり方を見つけなければならないと言うことです。

それを見いだすのも楽しみの一つと思います。

③通風

私の棚を初めてご覧になったほとんどの方が驚かれるのが、扇風機の数です。
日中の葉や鉢には赤外線が当たってますので、当然温度が上がります。

なので、通風によって熱を取る・・・。
簡単な話でしょ?

ただ、扇風機を使うのは理想的な方法ではないと思っています。
一番良いのは、寒冷紗を高く広く張り、自然の通風をよくすることに尽きます。
扇風機の風は強すぎなんですよね・・・。

自然な空気の流れがあれば、それで十分でしょう。

ですが、ハウスで栽培すると、どうしても通気が悪くなってしまします。

ハウス内で栽培するときには、雨がかからないので水の管理がしやすくなります。
鉢内が加湿の時に連日雨に当たるとか、できれば避けたいものです。

また、台風対策の観点からも、ハウスがあると便利です。

なので、屋根付きで栽培するわけですが、ハウス内で栽培すると、どうしても通風が不足しがちになってしまいます。

実際、私は昔ハウスに入れずそのまま屋外+寒冷紗で栽培していましたが、今よりむしろ良くできていたような気もします。
知り合いの業者さんにも、「ハウスに入れない方が良い」と何度も言われました。

通風でしょうね。

通風が悪いと、病気も発生しやすくなります。

④肥料

肥料は夏越しに直接絡むわけではありませんが、夏前までの施肥が良くなければ、当然夏に問題を起こす可能性もあります。

肥料は難しくてよく分からん!って方は、夏前には肥料を切ってしまうことをお勧めします。
ただし、肥料を切れば枯れにくい丈夫な株にはなりますが、翌年の飛び級的な生育は望みにくいかもしれません。

私の場合、梅雨明けに窒素分が抜ける計算で春の施肥を考えています。
暑い時期は基本施肥しませんが、この時期でもリン酸・カリ等が効いているよう意識はしています。

リン酸やカリやカルシウムが不足すると、根が育ちにくくなってしまいます。

ただ施肥のコントロールは考えすぎると難しく、リン酸が過多になればカルシウムやマグネシウムや鉄などが欠乏しやすくなりますし、窒素分も0になってしまうと他の成分の吸収も悪くなってしまいます。
年中肥料を乗せている方がおられるのは、そういう理由もあるかもしれませんね。

肥料については、いろいろ試せば試すほど難しいと感じます。奥が深いです。

夏越しについてはこんな程度ですが、あまり目新しい内容もなくて、すみません。
なにか新しい工夫や技が見つかると良いのですけどね・・・

ちなみに、ミストをタイマーで出すなども良いのかもしれませんが、一昨年やってみたものの特別な効果を感じませんでした。
水道代がもったいないのと、こけが生えるので今はやっていません。やり方が悪いだけかもしれませんけどね・・・。

何か新しい工夫で教えても良いよ~ってネタがあれば、ぜひご教示いただけたらと思います。

ヤマシャクヤクはバタバタ枯れてしまうような軟弱な植物ではないと思いますが、しかしうまく栽培しようと思うと難しいと感じる不思議な山野草と思います。
ベテランの方でも、難しい・上手くいかないとおっしゃっているのを耳にすることもあります。

私の試行錯誤もいつまで続くのやら・・・

はやく栽培の極みに達したいものです。

次回は9~10月の管理について触れたいと思います。

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