長雨

長雨と台風一過の後、何とも涼しい広島です。

涼しいと言っても、暑いんですがね・・・
でも、ここ数年の猛暑を思えば、エアコンなしで寝られるのは本当に楽ですね。

ヤマシャクヤクも涼しさはプラスと思います。

が、
今年はこの異常な雨天続きのため、カビ系統の病気が出やすいですね。
肥料の加減や環境も大いに関係するのですが、梅雨明け後に消毒をする年は今まで記憶にありません。
ヤマシャクヤクでは灰色カビ病が最もメジャーなカビ病です。
灰色カビ病はあまりひどくなると、やはり株を弱らせるため、防除する必要がありそうです。

白く粉を吹いたようになるため、うどんこ病に一見似ています。
うどんこ病は高温時に出やすいですが、毎晩葉水をすることによって多少の予防効果があります。
ところが、灰色カビ病は多湿環境で発生しやすいため、毎日葉水をかけて過湿になれば、状況を悪化させます。
対応薬剤も違ってくるため、間違えないようにしないと病状を悪化させてしまう上、カビ病が呼び水となって他の新たな病気にもかかってしまいます。

なかでも、軟腐病・菌核病・白絹病・白紋羽病などは株を枯らせる力があり、恐ろしいです・・・。

一番大事なことは、湿度を抑えた換気のよい環境と窒素分を抑えた施肥で発病させないことですが、やはり都市部の住宅街という厳しい環境下では棚の免疫力も下がりますし、少しでも大きく育てたいという願望から施肥も多くなりがちです。

ですので、私は発病をさせないように予防的に薬剤を散布しますし、それでも出ればこれまた薬剤を散布します。

トップジンM、ベンレートがメジャーですが、私は今年からゲッター水和剤を使っています。
まあ、成分的には同じ薬剤ですが、耐性菌ができにくいようです。

無論、薬剤に頼らない自然農法的な好気性菌を美味く利用した栽培法ができれば、それがベストと思います。

さて、鉢を買いました。
いつも使っている雪割草の鉢です。

なんでわざわざ高価な雪割草の鉢か・・・?
見た目が好きなのと、乾きやすさですね。
用土の水分量は栽培の上でも重要で、多すぎれば根の発育を抑制する上、病気も出やすくなります。
逆に少なすぎて萎れるほど乾燥させれば、新根は焼けて成長が止まってしまいます。

ですので、プラ鉢などで根焼けを避けるか、乾きやすい鉢で細根を作り込むか・・・
プラ鉢なら水やりは少なめで、棚環境の過湿を避けることによってカビ系の病気を出にくくする効果が期待できます。また、肥料も効きやすくなるでしょう。
代わりに鉢内は乾きにくく、根の発育を抑制させるかもしれません。

逆に駄温鉢や雪割草鉢などの乾きやすい鉢なら水やりは多めで、ということになります。
しかし、頻回な水やりは棚下の状態にもよりますが、過湿になりやすくカビ系の病気を招きやすくなります。
また、肥料の効きも下がりそうですし、頻回な水やりによって流乏も多くなるでしょう。

どちらを選択するかに正否はなく、好みですね。
プラ鉢好きの方でも上手に作られる方もおられますし、雪割草鉢や駄温鉢で上手に作られる方もおられます。
それぞれの利点・欠点を理解しておけばよいだけです。

私が乾きやすい鉢を使っている理由は、鉢内を乾かすのは難しいけど、乾いた鉢内に水をやるのは簡単だからです。

とはいえ毎年試行錯誤ばかりで、なかなか上手には栽培できません・・・
まあ、その試行錯誤がおもしろいんですけどね!
教えてもらった通りにやって、できるようになるのもよいですが、誰も知らないコツをつかんだときの喜びは何にも代えがたいです。

達人に肩を並べたい!と日々奮闘していますが、まだまだ道のりは遠いですね・・・

 

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