四国の凄棚

先日四国へ赴いた際に、見てきたヤマシャクヤクを紹介したいと思います。

2件の御棚を拝見させて頂いたのですが、素晴らしい物がたくさんありました。
まだここの棚にしかない銘品クラスもあったりして、とても目の保養になりましたね。
雑誌や本やネットでも見たことないものなど、ずっと見ていても見飽きない程です。

まずは、白寿など白三光斑をたくさん持っておられる方のお宅へ・・・

ヤマシャクヤクの数が半端ないです。
1000鉢は軽く超えてそうです。

普通の銘が入った物はほとんど無く、そのほとんどがここにしか無いような物ばかりです。
いくつか紹介させて頂きます。

・白寿

典型的な白寿の特徴が出た個体です。
うっすらと黄緑がかった白三光斑は遠目からでも分かるほどまぶしさを感じます。
素晴らしいです。

・赤とんぼ

この時期、寒冷紗も厚くなっており、独特の赤い色は薄くなっています。
こうした特徴は、西祖谷産白三光斑の中でも黄聖錦に少し似ていますね。
さすがにこの時期で虫食いなども出てきて、少し傷み気味ですが、その魅力を十分に出しています。

・黄三光ゴマ斑

このヤマシャクヤクは私が最も衝撃を受けた個体です。
私はまだまだ経験が浅いためかもしれませんが、このようなゴマ斑はちょっと知らないです。
早い時期の黄色は輝く美しさで、夏には白っぽくなるようですが魅力十分です。

・黄斑

これも棚で一際輝く素晴らしい黄斑のヤマシャクヤク。
非常に大きな個体でした。

・萌黄斑

それぞれ別個体の萌黄斑です。
一見地味ではありますが、近づいてよく見るとやはり美しいです。

・白三光ゴマ斑

この個体は発見されて日が浅く(とは言っても数年経過してると思います)、どのように変化していくか未知な個体です。
しかし、この時点でこれだけの柄が入るとなると、将来性は計り知れない物があるように感じます。
斑の部分に少し打ち込みも入っているようです。

・白三光斑

地味柄ですが年によっては派手になることもある個体。

・白砂子斑

親株サイズになると柄ももっと進みそうな雰囲気です。

・白源平斑

これは真っ白なお化け枝が出るタイプで、流星に似た感じですね。
力が付けば凄い銘品になると思います。
1点物っぽいですね。

・白三光斑オタカラコウ

ヤマシャクヤクではありませんが、とても綺麗です。

この日はもう一軒の御棚も拝見させて頂きました。
こちらの御棚も相当数ありそうです。
広くて環境も抜群ですね。

お邪魔してみるとこれまた素晴らしい個体がゾロゾロ・・・

・白三光斑

祖谷の太陽っぽいですね。
大きくなっています。
このレベルの個体がゆったりとずらりと並んでいます。

・白三光斑

この個体はおそらく白寿です。
かなり大きくなっていて、来年花が来そうなサイズです。
とにかく綺麗です。

・極黄斑

この個体も私が今回の旅で衝撃を受けた個体の一つです。
はけ込みっぽい感じの斑ですが、ここまで黄色が鮮やかな黄斑もあまりないように思います。
棚の中でも存在感は一際です。

・黄斑

これも素晴らしい個体です。
おそらく1点物でこれしか無いでしょう。

非常に大きくなっています。

・白はけ込み斑

黄から白へ変化するタイプです。
もう真っ白になっていて、丸葉で素晴らしいの一言です。

・黄白斑

確か風呂塔産の個体と思います。
風呂塔産の個体には芽出しが赤っぽく上がり黄色になり白く冴えていく物がありますが、それらと同じ物かもしれません。
非常に綺麗です。

・白三光ゴマ斑

小島峠のタイプで暗みにくい個体ですね。
青葉の枝も出ていますが、柄は素晴らしいです。
全面この柄で出たら、大変なことですね。

・白散り斑

散り斑なのかはけ込みなのか、何とも表現しにくい複雑な柄です。
紅隈がこの時期まで残っているのは凄いですね。

今回の遠征では、人柄の良い四国のコレクターさん達と交流でき、西祖谷産白三光斑の鑑定と素晴らしい銘品を見させて頂いて、とても有意義な旅となりました。
素晴らしいヤマシャクヤクが多数並んでおり、私の棚もまだまだだなぁ・・・と感じるほどでした。
知られていない無名のヤマシャクヤクで素晴らしい個体はまだまだあるんだと実感しました。

実際、西祖谷産白三光斑にしても、新たに発見された一点物の白三光斑がまだいくつかあります。
ただ、もう山にはこのような良斑は見られなくなったようです。

これほど多くのバリエーションがあるからこそ、斑入りヤマシャクヤクは奥が深くまだまだ長く人気が続きそうな感じです。

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