広島の町中もすっかり人影はまばらになりました。
まったく経験のない事態で、一体どうなるんでしょうね・・・
木々もすっかり芽吹き始めました。
山も徐々に芽吹き始めて、ヤマシャクヤクが生えている地面にも小さな木陰を落とし始めているんだろうなと思います。
実際の遮光もそれに合わせた対応をすれば、ヤマシャク栽培にはピッタリかもしれません。
最近は私は50%の遮光を春先もしていますけどね・・・。
芽出しの時に直射日光に当ててやると、新芽が赤く染まって綺麗なので、それを楽しむのも一興かもしれません。
さて、棚の様子をちらほら紹介します。
利休錦ですね。
万年安定した芸をします。ホントに綺麗ですよね~
写真の個体は相当大きくなっています。
最近はヤフオクなどでもちょいちょい見かけますが、これも棚にいくつあっても構わないと感じる銘品の一つだと思います。
利休錦は、ここ数年実生がうまくいっていません。なぜか種が入らなかったり、発芽前に腐ってしまったり・・・。
種の腐りは何で起こるんでしょうね??棚均一に全て腐るわけじゃないので、株によって何かの原因があるはずです。
種の腐りは、皮を剥こうが消毒しようが全く効果が無いですね。つまり、すでに種の中に問題が存在しているのだと思います。
これは、私が不要な種で外部の消毒や皮むきで実験して確認ずみです。
まあ、たまたまかもしれませんが・・・。
真ん中は白波の輝です。
凄い綺麗でしょ?
先日ヤフオクに割り子を出していました。買われた方はお買い得だったと個人的には思います。
この個体は少し葉が細身ですが、暗まない斑は素晴らしく、見飽きない美しさを感じます。いろんなゴマ斑を数見ていると、その良さが判るんですけどね・・・。
春先の黄色も鮮やかですし、この後冴えて白っぽくなることも評価のポイントでしょう。
こうしたゴマ斑は相場も安くなっていますし、手に入れやすくなってきたと思います。
右は朝焼けです。私は白散り斑と呼んでますが、正確には砂子になるんでしょうね。
ちなみに、左のも砂子です。
左の砂子は徳島県産だと思います。柄はたいしたことないですが、この個体の面白いところは、その格好の良さなのです。
葉が大きく引き締まった格好はスタイルが良く、評価できます。
このため、私はこれを花粉親として一部利用しています。
人に例えるならば、柄や花は顔に、葉の付き方などはプロポーションに例えることができるかもしれません。
顔だけで無くスタイルも美人の条件と言うことです。
もちろんこだわれば、軸の色や草姿の大きさ、葉の丸みなど、ポイントはいくつもあるでしょうね。
今年のうちの棚は、白三光斑はなりを潜めて地味な個体が多いです・・・(汗
まあ、仕方がありませんね。
ゴマ斑はやはり安定的に綺麗です。
右上の方のゴマ斑は残雪錦、朝焼けの割り子を挟んでその下がキララ、左下はきら星(元株)になります。
キララは暗む性質がありますが、まだこの時期は明るいですね。
キララは、昔たくさんあった山取個体の中でも特に優れていたので、かなり昔から銘があるのだと思います。
春先の美しさは、やはり光るものがあります。
ちなみに、キララは実生すると、暗まない子供も出てきます。セルフ以外でも柄が出るため、実生親としては価値があると思います。
きら星元株ってやつは買ったときそう言われたのでその名前のままにしてますが、ちょっと変ですよね・・・。
ちょっと考えなきゃいけないです。
この個体は暗みがほとんど無く、綺麗な時期が長く続きます。
もちろん、ジャブジャブ施肥しちゃうとその限りでもないですけどね・・・。
また、この個体は花粉を出しません。雄しべが真っ白ですね。
おそらく世の中に異名同種があるように思いますが、完璧に確認するすべは、今となってはなくなってしまいました。
すみません、ちょっとピンボケ写真です・・・。
中央のつぼみが付いている個体は、日の出という個体です。
東祖谷産ですが、ちょっと利休錦に似ていて、素晴らしいです。
花も一度カラコ咲きになっているのを見ていますので、とても楽しみです。
左下の黄はけ込みとかもホントに綺麗ですよね・・・。
おそらく皆さんお持ちなので、相場は安くなってしまいましたが、はけ込み斑は後冴えですし、今はお値段以上の価値があると思いますけどね。
こちらは苗たちです。
作が下手くそで、本来ならばぐんぐん大きくなってなきゃいけないんですけどねぇ・・・
まあ、場所も少なくてもういっぱいなので、ちょうど良いと言えばちょうど良いのですが・・・
この中には期待の星たちもたくさんいますので、早く大きくしたいところです。
さて、今度は少し違った目線で・・・。
この真ん中の個体、中津山産の白散り斑です。
その名で手に入れてますが、この子ゴマ斑じゃないかと思うんですよね。
しかしながら、大きくしても花も咲かず、柄も派手にならずのまま・・・。
ただ、特筆すべきはその葉の大きさなんです。
左にある九州産の白散り斑も葉が大型化する個体なのですが、それをも遙かに凌駕しています。
実際どのくらいかというと・・・
まあ、作が上手な方や地植えなら、さほど珍しくもないサイズですが、うちの棚なの中では群を抜いています。
これを地植えや作の上手な方が作れば、もっともっと大きくなるかもしれません。
実際、山の自生地ではこの程度のサイズの個体は普通に見られますが、これを鉢で出そうとすると簡単ではないと思うのです。
ちょっと実生親に使いたいですね。
他にも葉のデカい奴がいくつか・・・
おそらく九州産の黄はけ込み斑だろうと思いますが、先ほどの個体ほどではありませんが、これもやたらデカいです。
この写真の真ん中の黄散り斑もやたらデカいです。
この子にはちょっと特別な思い入れがある、中津山産の個体です。
とにかく大きいです。
ちなみに右に移っているのは、祖谷の満月ですね。
祖谷の満月も満作すると、葉が丸くなって大きくなる傾向があります。
しかし、大きいというのは何とも迫力があり、邪魔になるという欠点はありますが、それを遙かに上回る魅力を感じます。
今はコロナの影響で出かけられないので、家で楽しめる趣味があることは、本当に幸せなことだとありがたく思います。
白寿のオークション、多数のアクセスとウォッチリストの登録をいただき、ありがとうございました。
相場は安くなったように感じますが、実際のアクセス数などを見ると、アクセス数は軽く3000を超えていますし、ウォッチリストの登録も100件の手前までいってました。
数年前の2倍近い数ということを考えると、興味を持っている方は、相場とは裏腹に増えているんだなぁと感じます。
斑入りヤマシャクヤクというジャンルは極々小さなマニアの世界かもしれませんが、ファンの方が増えてくれたら良いなと思います。
そのためにも、私のできる範囲で情報発信をしていかなきゃなりませんね。
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