非常に雨が少なく、乾燥状態の広島です。
ちょっと雨が少なすぎますね・・・。庭のガーデニングは水やりすれば良いので大きな問題にはなりませんが、農業や自然の草木にとっては厳しそうな状況です。
先日のオークションでは多数のアクセスやご入札をいただき、ありがとうございました。
今年の出品はほぼ終了した感じがしますが、あと一回くらい出品するかもしれません。
機会がありましたら、よろしくお願いします。
さて、ホームページの更新を少しずつですが、始めようと思います。
更新した物についてや、皆さんが興味のありそうな物を優先的にアップしていきますね。
今回は祖谷の満月を取り上げようと思います。
祖谷の満月は四国産斑入りヤマシャクヤクを代表するゴマ斑の一つです。
10年くらい前は小島峠の名でひっくるめて売られてきましたから、そちらの名前の方が通っているかもしれませんね。
四国の山では、たくさんのゴマ斑が今まで発見・採取されてきました。
おそらく100個体くらいはゆうにあろうかと聞いています。
一昔前はひっくるめてほとんどが小島峠で流通してきました。
そのため、小島峠という名前の物にはピンからキリまで入り交じっているのが現状です。
そうしたゴマ斑の中でも祖谷の満月はトップランクの良さを兼ね備えた名品であると、私は思います。
祖谷の満月の良さは、なんと言ってもキレのある柄です。
白斑の部分が綺麗なんです。この白斑は暗まず夏前には白く冴える傾向にあります。
素晴らしいですよね・・・
さらに、祖谷の満月は葉が丸い傾向があり、満作に育つとかなりの丸葉となる事もあります。
また、草姿も大型で雄大に育つ点も良いところでしょう。
目出し時期に日光にしっかり当てるとワインレッドに染まる傾向が強くあります。
ところが、葉が固まる時期になると、軸は青みが強くすっきりとしたイメージに完成します。
祖谷の満月は年によってすこぶる地味になったりすることもあります。
そのおかげでこれほどの芸をしても一休みすればまた翌年素晴らしい姿を見せてくれます。
私が譲り受けた年やその翌年も非常に地味な姿でした。
ところが、3年目くらいから細かな銀ノリが出るようになりました。
これを見たときは驚きました。
ゴマ斑は特に大化けする個体をよく見かけますね。
満作の時の柄も素晴らしいですが、この細かい銀ノリが散った姿も引き込まれるような美しさです。
さらに、祖谷の満月は実生で素晴らしい苗が出てきます。
良いですよね~
文句なく美しく、棚で輝きを放っています。
下の写真の翌年が上の写真で、今年の姿です。
夏前になれば、もっと白く冴えてくるでしょうね。
祖谷の満月は個体数がほとんどありません。
原個体は採集された香川県の方、その知人の徳島県の方、当方、今のところこの三カ所にしかありません。
実生苗も採集者が実生苗を数本ほど知人の方に出したのと、徳島県の方もほとんど出されていません。
私がいくつかリリースしていますが、オークション以外では関東の方に数本出したのみです。
時々、私の元へどこそこで見かけたが本物ですか?とか問い合わせが来ることがあります。
実際見たわけでも経緯を聞いたわけでもないので判りかねますが、私が耳にした範囲ではちょっと首をかしげざるを得ないような感じでした。
さて、祖谷の満月も今年のオークションは終わりの予定です。
また良い苗ができたときにリリースしたいと思います。
ブログもオークションに出す前に書けば良いのでしょうけど、あまり買いあおりみたいになってもいけないので、出品が終わってから記事にしました。
次回は新しい個体たちも紹介していきたいと思います。
こまめに覗いて下さってる方のためにも、少しまめに書かなきゃ行けませんね・・・。
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