毎日異常に暑い広島です。
ホントに暑いです、今年は・・・。
さすがのヤマシャクヤクも少々お疲れか、今年の作柄も今ひとつに終わりそうな予感です。
まあ、私の場合はあれこれ試しすぎもあるとは思いますけども・・・。
さて、今回はヤマシャクヤクの種蒔きがテーマです。
ヤマシャクヤクの種は、採取したら乾燥させずにすぐに蒔く「採り蒔き」が基本です。
おおむね、私は受粉後90日を基準にしています。
実際には熟し具合は年によっても前後するため、状態で判断するなら莢が柔らかくなってからというのを基準にすると良いと思います。
ヤマシャクヤクの発芽は、種を蒔いたその年の秋に発根して翌年3枚葉を展開する場合と、1年眠って翌年の秋に発根し蒔いてから2年後に3枚葉を出す場合の、2パターンがあります。
紅花ヤマシャクヤクなどは蒔いた2年後の発芽が主流になりやすく、普通の白花ヤマシャクヤクでは蒔いた翌年の発芽が主流となります。
これは採り蒔きした時の話で、完熟して乾燥しきった種はこの限りではありません。
詳しくは知りませんが、完熟させたり乾燥させると翌年発芽よりも2年後の発芽の方が多くなるようです。
翌年の発芽を狙うために受粉御90日なわけです。
種の播種自体は簡単ですので、全く何も悩んでいない方もおられるでしょうけど、中には発芽率の悪さに悩まされている方もおられるかもしれません。
発芽率は発根・発芽までの間に種が腐ってしまうのかどうか?という点にかかっています。
ちょっ見えづらいかもしれませんが、種に真っ黒なカビが取り巻いているのが分かりますか?
このカビが問題なのです。
なぜカビが出るのか詳しくは分かりませんが、なんせこのカビが生えたままにすると、種は腐ってしまいます。
このカビ、面白いことに種を採取した親株によって発生率が異なっています。
種類という意味ではなく、その年々によって発生率の高い親株と低い物と双方あるという意味です。
ということは、蒔き方なども影響しているとも思いますが、カビてしまう原因はどうやら熟し具合や肥料の窒素分の残り具合なども影響しているのではないか?と感じています。
私もハッキリした答えが出ずに悩みの種でもありますが、今のところの対策として、次のようなことがあげられます。
①外皮を取り除く
カビはその側の黒紫色の果皮に発生します。
なので、種を採取後すぐまわりの薄皮を取り除いて中の固い種子のみにしてから蒔く方法です。
採取直後は果皮も固く取り除きにくいため、10日ほど用土に埋めて果皮を柔らかくした後に取り除くのも有効と思います。
実際、あの黒カビは用土に蒔いてから早ければ10日後には発生しています。
仮にカビが出ていても、早い段階で綺麗に洗って取り除けば、その後うまく発芽します。
カビて時間が経ってしまうと、種子も柔らかく腐って溶けてしまいます。
②薬剤で消毒する
実際、殺菌剤で殺菌しても、この黒カビを予防することはできません。
水で湿らせた種に殺菌剤をまぶす粉衣という方法なら、かなりの確率でカビを予防できます。
1度やったことがありますが、薬剤の向き不向きがよく判りません。
やれば確かに腐りにくくなりますが、発芽率が低下するような気がします。
詳しくはよく判りません。
③窒素分の肥料を控える
窒素過多になれば、カビは自ずと出やすくなりますので、窒素分を抑えた管理も有効かもしれません。
いわゆる野菜の棚保ちと同じ考え方ですね。
④種を用土に深く埋め込まない
ヤマシャクヤクの種は深く埋め込む必要はありません。
深くすれば逆に腐る可能性を高めるだけで、メリットはありません。
浅蒔きが基本です。
種蒔きについては昔の記事を参考にして頂いても良いと思います
2014年の記事「ヤマシャクヤクの種」(クリックすると別ウィンドウで開きます)
さて、いよいよ本格的に植え替え開始です。
早い地域ではもう終わらせた方もおられると思いますが、やっと夜温が25度を下回るようになったことが判断基準です。
あまり温度とか関係ないかもしれませんけどね・・・。
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おおお。深く埋めちゃダメなんですねゲットしたお高いタネを ダメにしましたよ~。ショックでした。為になります!
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>海さん
えええ!お高い種をダメにしちゃったのですか・・・?((>д<))
基本、浅蒔きで種がギリギリ隠れる程度の用土を被せて下さい。
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>バルトさん
へこみました
もう植え替えなんですね!
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>海さん
はい、休みの日と夜間しかできないので、ボチボチ始めないと間に合いません・・・(汗
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おっ!なんと!黒いカビも付くことがあるのですか!?
写真付きでわかりやすいです!
植え付けてしばらくすると 色素のようなものが溶け出してくるので 知ってると見分けが付きます(^人^)
こちらは昨年 白いカビが付いてキャー!ってなったので(写真撮っておけばよかった…)今年はなんとか クリアしたいところです(><;)
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>きょうみさん
あ、写真を載せていませんが、白カビも出ます。
白カビも放置しておくと、種は腐ってしまいますね・・・。
おっしゃる通り、播種後に用土に色素が出てきますが、異様に早く色素が出てくる場合は、カビてるケースが多いため、掘り出して確認するのが吉のように思います。
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>バルトさん
なるほど‼ それは重要チェックポイントですね‼
カビ‥ショックですもんね~‥(:_;)
気を付けます(*゚ー゚)ゞありがとうございます!
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>きょうみさん
なかなか防ぎにくいので、悩みどころです。
この時期までくらいなら掘り出して確認・洗浄は効果がありますが、9月以降は発芽が始まるため、むやみに掘ると傷めることがありますので注意です。
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>バルトさん
そうそう。。昨年 根っこ見つけて喜んでたら「こらっ!」って言われたのを 思い出しました~。(笑)
なぜだか根っこを見ると テンションが上がるんですよね~( ´艸`)
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>きょうみさん
今からは掘っちゃあダメですよ~(笑
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>バルトさん
はい!笑 ラジャー!('◇')ゞ
記事の中の「2014年の記事「ヤマシャクヤクの種」(クリックすると別ウィンドウで開きます)」をクリックしましたが、エラー(ご指定のページは開けません)となります。
是正可能でしょうか?
古い記事をご覧いただいたようで、ありがとうございます。サイトを移転した際に一部の記事は失われてしましましたが、ご指摘の記事は閲覧可能ですので、再度お試しいただけたらと思います。