斑入りヤマシャクヤクの魅力は芽出し時期からすでに始まっているのだ。~実生~

今日辺りから広島は暖かくなって来るみたいですね。

今週末は桜も見頃でしょう。

 

 

さて、続きです。

 

 

少し実生を見てみましょう。

 

ここ数年は実験めいた物をやった結果により青葉ゾロゾロや、株温存で実生を休んだりといった影響もあって、実生苗は少なめです。

 

 

 

そんな中、期待通りの苗も少数ながら出てきています。

 

この時期はやはりカラフルな姿を楽しませてくれています。

 

 

 

 

まあ、柄がどうとか結果はさておき、なんか小さくてかわいい子供達がチョロチョロしてる感じでしょ?

 

カラフルでちょっとヒューケラーを彷彿とさせます。

 

 

個別に見てみましょうか。

 

 

桜 きら星 X 作州の華

良い感じですね~。

 

きら星もクロス交配で柄が遺伝するみたいです。

 

花物が遺伝して2芸品となるかどうか結果を見るためには、まだ3~4年かかりそうです。実生は結果が分かるまでに時間がかかることがネックですね。

戻し交配をして結果を確認となれば、下手すれば10年仕事です。

 

でも、やっていかなきゃ始まりませんしね・・・。

 

 

 

桜 燁(かがやき) X 冨田紅

これも良い感じです。

燁もクロス交配しても柄が遺伝することが確認できました。

 

 

 

桜 祖谷の満月

柄が来てますね。

 

それにしても、強い紫外線を浴びてワインレッドに染まった姿が綺麗です。

祖谷の満月のポテンシャルがまさかここまであろうとは、数年前まで思ってみいませんでした。

 

この苗も将来が楽しみです。

 

 

 

桜 散り斑(山実生個体)

これも山で見つけた個体の中で、小さな苗だった物です。

柄が来てますが、何斑なんでしょう?散り斑かな・・・?

 

この個体もそうです。

 

特別な思い入れを感じる個体です。こちらはラベルに掃け込みと書いてあります。

出世するか?といわれたら、どちらも微妙な感じですね・・・。^^;

 

 

桜 祖谷の太陽(実生苗)

作柄は出来損ないの3年生ですね。

 

もう少し昨年の作柄が良ければ、もう枝葉が出ていても不思議ないのに、残念・・・。

柄は派手なので、多少派手になったり地味になったりしながら、大きくなるのを楽しみですね。

 

 

桜 四国産 総散り斑(実生苗)

これを見てこの個体が何の実生苗か分かった人は、かなりのマニアです。

 

この兄弟達はもっと大きな物もあったのですが、気軽に手放してしまったので、最後のカスが残っていた感じでした。

その中でもかなり柄が出てきたので、エース級を譲った方の所では、かなりの個体が出現してるのではないでしょうか?

 

 

桜 黄金郷

黄金郷の実生から出た極黄です。

 

育つかどうかとか深く考えなければ、並んでいれば綺麗ですね。

なんか輝いています。(笑)

 

 

桜 雪見桜(実生苗)

この雪見桜は掃け込み斑ですが、柄の変化が実に面白く、またその色も極めて秀逸な個体です。

 

個人的には、うちにある掃け込みの中で一番と評価したいくらいの良個体です。

 

まず、芽出しの時期は写真の様にオレンジやら黄色で上がってきます。

オレンジ色はやがて黄に変化しますが、陽をしっかり当てていると6月頃から白斑部分が真っ赤に染まってきます。

その後、夏には雪白になる素晴らしい変化を見せる個体です。

 

ちょっとあまり見ない、橙→黄→赤→白という変化で貴重な個体ですね。

 

 

 

実生苗は以前のように個体当たりの苗の数が少なく、最近はあまりオークションなどにも出品できていません。

残っている全ての個体を開花サイズまで栽培はできませんから、また機会を見てリリースしていきたいと思っています。

 

 

さて、次は親株達の芽出しも紹介していこうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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