斑入りヤマシャクヤクの魅力

朝晩は冷え込むものの、広島の平野部は凍るほどの寒波もなく、穏やかな２月といった感じです。

 

すこぶる暖かいわけじゃないので、芽出しものんびりですね。

 

 

 

さて、先週UPした個体の芽はぐんぐん伸びてきたかというと･･･

 

 

ん？ほとんど伸びていません･･･。

まあ、未だ寒いので、ホントゆっくりですね。

これでは柄が見える云々もほど遠いです。

自然相手なので、あせっても仕方ないですね。のんびり見守りましょうか。

 

 

他にも、朝焼けの実生もほとんど大きくなっていません。

 

でも、肥料と光線の影響か赤味はグンと増しましたね。

 

 

芽出しの早い黄金郷なども動き始めました。

 

動いたと言ってもちょっとですけどね･･･。

実生の２年生も出てきました。

黄金郷は遺伝率が高く、この苗も総柄だと思います。

芽の色が微妙にピンクやオレンジ色っぽく見えたりします。

 

 

 

ん～、芽出しが始まったと喜んでも、実際にはまだ足踏み状態ですね。

 

 

一方で、面白いのは実生１年生です。

全部が全部じゃありませんけど、なぜか１年生は親株達よりも早く発芽する傾向があります。

 

 

発芽しました＾＾

 

 

祖谷の満月は１年生に柄があまり入りませんが、この個体はちょっと柄があるようにも見えます。

 

このように種から芽が出るのは不思議と早いんですよね･･･。

 

山において、親株や雑草よりも早く芽を出すメリットって、日当たりでしょうか？？

でも、わずか１ヶ月もしないうちに親株も茂りますし、２ヶ月もすれば下草に覆われて、日もあたらないはず･･･。

なので、少しでも早く日に当たっておこうという戦略なんでしょうか？？

 

でも、遅霜や降雪も受けるかもしれません。

か細い１年生の軸は、雪が降れば簡単に折れてしまいそうですよね。

 

 

種には非常に良質の養分が蓄えられており、その勢いが芽出しを早くするのかもしれません。

 

ところで、先週写真で紹介した１番手の発芽苗はというと･･･

 

 

あれ？

全然大きくなっていません・・・。

 

私がいつも気にしている芽出し後の凍結は、順調な生育にブレーキを掛けてしまう･･･という一面を少し示しているような気がしませんか？

 

この発芽１年生は、発芽後に凍結するレベルの寒波に遭遇しています。

芽出し後は成長期でも成熟期でも寒さは生育に不利かもしれないと私が感じるのは、こうした現象に出くわすことがあるからです。

 

 

まあ、実際はそんなことは全く関係なくて、私の考えすぎかもしれません。（笑）

 

ヤマシャクヤクに聞けたら楽なんですけどね･･･。

 

 

さあ、のんびりですが、なんだかんだ言っても１ヶ月後にはずいぶん賑やかになってきてるでしょう。

今からしばらくはデリケートな時期ですので、うまく管理して作落ちさせないようにしたいですね。

とても大事な時期です。

 

ある意味、老化した葉が茂る秋口の管理など少々関係ないような気もします。

でも、この時期は作に大きく影響を与える重要な時期だと思っています。

 

 

早く桜が咲かないかなぁ･･･
って、花見がしたいんじゃなくて、ヤマシャクヤクの姿が待ち遠しいです。