1ヶ月以上サボタージュしてましたので、連続投稿で・・・。
相変わらず大雨の広島です。
本当に良く降ります・・・。
関東は水不足とのこと、分けてあげたいくらいですね。
逆にこちらは日照不足となり、ヤマシャクヤクの生育は少々ブレーキかもしれません。
さて、ヤマシャクヤクの種まきの季節になってきました。
以前の投稿でヤマシャクヤクの種まきをテーマに書いた記事がありますので、詳細はそちらも参考にして頂ければと思います。
基本は、種が熟したら、そのまま採り蒔きするだけです。
乾燥させると、翌年の発芽は難しくなるようですので、とにかく採ってすぐ蒔く!が基本です。
熟すタイミングは諸説ありますが、受粉後90~120日といったところでしょうか。
完熟して実が割れるまで待つと、翌年発芽せずに翌々年の発芽となることが多くなります。
もちろん、完全に熟すまで待った方が、種に養分を完璧に取り込んで発芽した時には大きく育つかもしれません。
でも、2年かかって大きく発芽させるよりも、1年早く発芽させて一作した方が、有利のような気はしますけどね・・・。
昨年はあまり多くの実生はしていませんが、今年はさらに少なめです。
あまり数増やしても置き場所もなく、本当に興味ある物しか実生しませんしね・・・。
一昨年からのテーマでもある新しい斑入りヤマシャクヤクを実生で作っていくことは、なかなか簡単な話ではありません。
昨年に実生についての記事は書きましたけど、実際に交配してみると、結果はなかなか安定してくれません。
色々やってみるうちに、少しずつ分かってきたこともあります。
昨年の記事にも書いた例ですと、「はけ込み」X「絞り咲き」では、子供に柄が出ることを確認できました。
まだ実生2年生なので、花がどうなるか未確認ですけどね。
では、ゴマ斑はどうか?
これが面白いことに、交配親に使って柄が出るもの出ないもの両方あります。
なぜ親によって柄が出たり出なかったりするのか、その辺りの明確な答えは未だに判りません・・・。
どうやら交配の親に使える個体とそうでない個体と、いろいろあるように思いますね。
例えば、酔美人という白三光斑口紅咲きのヤマシャクヤクは、もっと濃い口紅を目指そうと紅覆輪花を交配したところ、今年発芽した苗はすべて柄のない青葉個体となってしまいました・・・。
全てが青葉になったのは、酔美人がセルフしか受け付けない親なのか、もしくは交配した花粉親が問題で別な花粉親を使えば柄が出たのか、その辺も不明な点です。
検証交配してみないと、はっきりした事が分かりません。
もちろん、大きく育てば花は覆輪咲きが期待できるかもしれませんが、交配としては失敗以外の何者でもありません。
他にも、真っ青オンパレードの交配もいくつか出てきています。
逆に将来が極めて興味深い苗もいくつか出来始めています。
しかし全体的に見ると、なかなか簡単な甘い話ではなさそうですね・・・。
斑入り花粉で斑が簡単に遺伝すれば、交配によって新しいバリエーションが期待できるのでしょうけど、今のところその様子は全く見えません。
もちろん、数たくさんやってみれば出るのかもしれませんが、そういう話は聞いたことがないです。
私が知らないだけで、こっそり知ってる人がおられるかもしれませんけどね。
したがって、まずは適正な交配親を見定めること、柄の遺伝を最低条件として、親の選別を進めていく必要がありそうです。
ここから先はある程度交配を数やってみて、そこから遺伝の特徴がが見えてくれば、かなり無駄は減らせると思います。
そこまで到達するには、もう少し辛抱が要りそうですね。
それにしても、斑入りヤマシャクヤクの遺伝様式は本当にユニークで謎が多いですね。
母性遺伝を基本としつつ、でも母性遺伝だけではない部分も持ち合わせている感じがします。
プラスミドが斑の遺伝に大きく影響しつつも、核に存在するDNAも斑の遺伝に絡むんでしょうかね??
さて次回は今取り組んでいるちょっと変わったおかしな取り組みについて、紹介してみましょうか。
まあ、役にも立たない笑い話レベルですけどね・・・(笑)
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お久しぶりです(゚▽゚)/
実が割れる前に 開けてしまっていいんですか?
触って固ければ大丈夫なのでしょうか。
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>海さん
返信遅くなってすみません!
実が割れる前に開けちゃって構いませんよ~
割れる完熟まで待ってしまうと、翌年発芽しにくくなります。
中の種がスタンバイとなると、実は堅かったのが逆に少し弾力が出て柔らかくなります。色も若干、黄色や赤みがかってきますので、それを目安に種を取り出します。
時期的にはもう良い時期と思いますので、思い切って種まきしましょう。
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>バルトさん
了解です(o^-')b
鞘は 赤っぽくなっているので 大丈夫そうです。