施肥を制する者は栽培を制する~さらに続き~

広島もやっと真冬らしくなってきました。

広島では珍しいレベルの寒波も来ました。

雪も積もった日もあり、本当に寒いです。

1月初旬の寒波では、種まきしたポットの防寒をうっかり忘れてしまい、霜柱が・・・

種を蒔いたポットは凍らせない方が無難です。
凍結して霜柱が立つと、発根した種を持ち上げてしまい、最悪根が傷んだりして駄目になってしまいます。

ちょっと心配ですね・・・

その後の強い寒波では凍らないように種まきポットだけは対策をしています

さて前回の投稿は最後のへんは眠くて尻切れトンボな感じになっちゃいました・・・

夜な夜な書くので、いつも途中で寝てしまっています。(笑)
寝ぼけ眼で書いてるため、突っ込みどころ満載な感じかもしれませんが、そこは笑ってお許しください。

前回の尻切れトンボでは肥料の成分に関してざっくり書きました。
では、成分云々は良いとして実際どのように施肥すれば、作は上がるのか・・・?

はっきり言いまして、私も分かりません。

それが分かれば栽培もほぼマスターと言えるでしょうし、それが分からないから試行錯誤しながら苦労してるんですけどね。

施肥が難しい点は、現在用土中に含まれている肥料の要素がどのくらいあって、それがどの程度理想値に近いかということが判定できなければなりません。

土壌分析すれば数値は出てきますが、栽培してるのは野菜ではありませんし、ヤマシャクヤクにとっての理想値がいくらなのか、まるでそのようなデータもありません。

結局、自分で栽培しながら調べながら、育ちを見て比較して判定していくしかないのかもしれませんけどね・・・。

では、専門機関に土壌分析を依頼するかどうかは別として、どのようにして用土に含まれる肥料の状態を把握すれば良いのでしょうか?

③.用土中の肥料はどのように把握すれば良いのか?


施肥に関する農業系の指南書はたくさんあります。
しかし、実際には畑に野菜を植えて・・・と言った点を基本的なスタンスとして書かれているものがほとんどです。

私は農業関係者でもありませんし、そのような講習や教育も受けたことがありません。
なので、正直分かりませんが、分からないなりにpH計とEC計を使って、時々その数値を観察しています。

pH(ペーハー)は皆さんもご存じの通り水素イオン濃度で土壌の酸度を表す数値です。
ヤマシャクヤクは石灰岩地帯に生育するものの、自生地のpHはおおむね4.8と私が想像していた以上に低い値でした。
ってことは、用土の選択は低pHのものを選択しても問題ないということです。
なので、鹿沼土のような酸性の用土で育つわけですね。

ECというのは(Electric Conductivity)の略で、電気伝導度と言います。ECは土壌中の様々なイオン濃度の総量を表しています。
土壌診断では、特に硝酸態窒素の量を推測する際に使います。

pHとECがわかると、その土の中の硝酸態窒素の量をある程度把握することができます。
簡単に言いますと・・・

高pH・高EC---窒素肥料過多で塩類も蓄積状態
高pH・低EC---窒素肥料が不足ながら塩類が蓄積状態
低pH・高EC---窒素分の肥料が残留状態で陽イオン要素は不足
低pH・低EC---窒素肥料も陽イオン要素も不足
       

ざっくり書けばこのような感じになります。

植物の栽培にとって適正なpHは5~7の間、ECは0.2~0.8mS/cmと言われています。
ですので、計測してその間になるように施肥をコントロールすれば、よくできるかもしれません。

ただし、適正値の数値はあくまで植物全般の話ですので、やせた林床に自生するヤマシャクヤクにそれが当てはまるかは、微妙です。
ちなみに、自生地のECはおおむね0.15ms/cm位でした。

しかも、ヤマシャクヤクを鉢で栽培しているわけですから、地植えの野菜栽培とまるで環境レベルが違います。
鉢栽培というのは地植えに比べればはるかに難しいことなのです。

肥料の効き具合・酸欠の起こりやすさ・水分の増減など、全てにおいて鉢栽培は地植えに比べて不利な点ばかりです。
魚を狭い水槽で飼うのと同じように、鉢植えで育てるということは難しいことなのです。

ヤマシャクヤクを地植えにしたらよくできる!と言う話を良く聞きます。
そりゃ当たり前です(笑)
地植えにすれば少々肥料を与えすぎてもあたることもありませんし、根ものびのび育ちます。

しかし、私が地植えを選択しないのは、あくまで趣味で栽培しているものであり、鉢に植えてこそ醍醐味だと思っているからです。
ネコブセンチュウも怖いですしね・・・。畑でいったん出てしまうと、全部に移ってしまうリスクがあります。

畑が超大型船とすれば、鉢は小舟と同じようなものと思います。

話が逸れてしまいましたが、ヤマシャクヤクの栽培で使用する用土と鉢という環境下でどの程度のEC値・pH値が適正かは私もよく分かっていません。
あくまでざっくりとした状態を把握する程度に使う程度ですが、全く何も分からないまま栽培するよりは、そうした数値もみながら栽培した方が将来のためにはなると思っています。

まあ、肥料のやり過ぎや効き目不足を簡単に知るためと思って下さい。

ではpHとECから窒素分の施肥量はある程度把握できたとして、他の成分はどうすれば良いのでしょうか?
ここからが難しいところだと私自身感じているところです。

④.窒素分以外の施肥はどうするべきなのか?

窒素分(N)以外の成分はいかほど与えれば理想なのでしょうか?
そう、この答えが分からないのです・・・

なので、今から私が書いていることはあまり参考にならないと思っていただいた方が良いかもしれません。

まずリン酸ですが、ヤマシャクヤク云々と言うより火山性の用土を使っているという理由から、かなりリン酸は多めということが理想だと思います。
つまり、窒素分よりリン酸を効かせることが必要ということを、私は基本にしています。

窒素(N)が4ならリン酸は6といった感じでしょうかね。

ではカリ(K)はどの程度要るのでしょうか?

肥料の要素はお互いに相互作用を持っていますが、
カリ・カルシウム・マグネシウムは強い拮抗作用があるといわれています。これら三種は交換性塩基ともいわれ、バランスを崩さないことが必要です。

そのバランスは、カルシウム:マグネシウム:カリ=5:2:1となります。

ただ、液肥などを使ってピンポイントな施肥をしない限り、本来土壌分析も塩基バランスもさほど気にしなくてもすむと思います。

私のざっくりとした肥料バランスとしては・・・

N:P:K:Ca:Mg=2:3:1:5:2
位の感じでとらえています。

上記の数字は肥料袋に書かれている数字とは別物ですよ!
肥料袋に書かれている数字は、含まれる成分の%です。上記の数字はカリを1として割合を書いただけとお考え下さい。

窒素分の量をECとpHから推測し、あとは上記のバランスを意識して施肥を考える・・・
はてさてこれぞ理想の施肥なんでしょうか??

わかりません。

分からないから苦労してるんですけどね。(汗)

数字を見て、「そんなにカルシウム(石灰)が要るのか~」と鉢植えに石灰をまかないでくださいね。
私自身も鉢に苦土石灰などまいたりはしません。

じゃあどうすればよいの・・・?

次回はその辺を書こうかと思います。

しかし、仕事が忙しすぎてなかなかブログどころかヤマシャクヤクの世話さえも手が回りません・・・。
4月になれば少しは手が空きそうなんですけどね・・・。

いつも次の記事はすぐ書き始めるんですが、ちょこちょこ書くので、書き終わるまでに時間がかかっています。(汗)

さて、あれこれ頑張りますか。

    
                                         

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