斑入りヤマシャクヤクの魅力

暖冬の影響で暖かい広島です。

そして多忙を言い訳に超久しぶりの投稿です。（汗）

今年はエルニーニョの影響が強く、本当に暖かい12月となっています。

本当に西日本は異常な暖かさです･･･。

その影響か何だかヤマシャクヤクの芽の動きが少々おかしい気がしますね。

今の温室の様子です。
もう少しゆったり置かないと、この状態で春に葉が展開したら、ちょっと良くないですね。

理想的な配置としては、葉が展開したときに隣の鉢の葉に触れない間隔で鉢が置ければ理想的です。

ちょっと春には少し鉢の整理が必要かもしれません。

話は戻りますが、今年の冬の芽の伸び方がおかしい件･･･

この時期としてはかなり芽が伸びてしまっています。

11月の終わりに急に温度が下がった日が数日あって、その後12月とは思えない暖かさのため、ちょっと春が来たと勘違いしたんでしょうか？？

ちなみに、夏に蒔いた種も一部もう葉が出てきそうな雰囲気の種も見られます。

今年の春も気温が乱高下し、栽培管理しにくかったイメージがありますが、今年は冬もおかしいですね。
まあ、天候はどうすることもできないので、仕方がありません。

この時期温度に異常がある場合は、寒冷紗を掛けたり取ったりすることで、多少の温度コントロールが可能ですが、そこまでする必要があるかないか･･･？

よくわかりません。

この時期は葉が全くなく楽しみがありません･･･。
とは言っても、芽を見ていると結構個体によって変化があって、来年のことを想像しつつ観察を楽しむこともできます。

白散り斑の個体の芽です。
赤味が少ないですね。

青軸素心です。
澄んで綺麗ですね。

この個体は貴重な四国産の大覆輪の個体です。
覆輪系の個体は、芽の様子も変わった個体が多く、特徴的です。

こちらは九州産の白三光覆輪斑です。
芽の苞に白い縁取りがあるのが判ると思います。

こちらは詳細不明ですが、夢三彩の実生個体と言われて入手した個体です。
実際には覆輪斑ではありませんが、変わった散り斑になります。

この個体も芽に特徴がありますね。

先にも書いたように、この個体も芽の伸びが異常で、まるで芽出し直前の3月頭のような状態になっています。

来春は大丈夫なのか、少々心配になりますね･･･。

この個体は山取個体と思われる物で、まだ斑も継続するか微妙な個体です。
普通ヤマシャクヤクを植え替える際、全く日が当たらない地中に芽がある場合、その芽は真っ白な色をしていますが、この個体は地中深くある時期から芽が真っ赤で少し変わっているなと感じた個体です。

白花ヤマシャクヤクで赤い花を咲かせる四国産の個体にはそうした特徴があるため、斑入りで赤の絞りとか咲けば最高なんですけどね･･･。

まあ、宝くじみたいなもんです。

今年１年は今まで中でも今ひとつの作になった年となりました。
一部の個体では十分な作上がりが出来たものの、上がりがわずかの個体もちらほら･･･。

実生苗に至っては本当に出来が今ひとつです。

昨年は１年飛ばしのレベルで出来たことを考えると、今年は反省の年となったように感じます。
原因はよく判っていませんが、天候が難しかったこともあるでしょうけど、一番は施肥の失敗だろうと個人的には感じています。

肥料もやはり与えすぎれば、何らかの成分は逆に欠乏症となり、作は上がらないことも判ってきました。
植物が吸収できうる肥料分には総量があり、何かが過剰になれば別の何かは欠乏する･･･。
簡単な話ですけど、限界を探ろうとすればどうしてもつきまとうリスクですね。

昨年の作を思い出しながら、来年は良作を目指していこうと思っています。