降ったり晴れたりで梅雨空の広島です。
何とも1ヶ月ぶりのブログ更新となってしまいました・・・
忙しかったり体調を崩していたりで、こんなことに・・・・。
更新されてもいないのにまめに御訪問頂いた皆様、すみません!
さて、今回のテーマは久々に栽培に関して書いてみようと思います。
今年の春先に、ヤマシャクヤクの生育する山の土を分析してみました。
このようなことをされた方がいらっしゃるかどうかは知りませんが、長らくずっと気になっていました。
その結果はと言いますと・・・。
ヤマシャクヤクの山 適正値
ph(H2O) 4.79 6.0~7.0
ph(KCl) 4.45 5.5~6.5
EC(ms/cm) 0.15 0~0.2
腐植(%) 7.3 3~
リン(mg/100g) 5.2 20~50
カリウム(mg/100g) 10.4 20~40
カルシウム(mg/100g) 199.5 150~250
マグネシウム(mg/100g) 17.1 20~50
マンガン(mg/100g) 0.46 0.5~1.5
つまり、結果的には当たり前の非常に痩せた土であるということです・・・。(笑)
まあ、山の土が痩せた土であることはいうまでもありません。
山の土にも様々あります。
ヤマシャクヤクが生えていない森林褐色土を分析したときにどのような分析値になるのか、比較を採るべきでしたね・・・。(汗)
比較対象がないので何とも言えませんが、結果を見てやはりそうであったかと思ったのは、腐植とカルシウムが多くある点ですね。
ヤマシャクヤクは石灰岩地帯を好んで自生しているわけですから、カルシウムが多く含まれているのは何となく想像がつきます。
また、山は表層に落葉樹の落ち葉が堆積するため、腐植が多いということも当然かもしれません。
逆に意外だった点は、phが思ったより低い点と、極めてリンが少ない土壌であったことですね。
石灰岩地帯と言うことは、もっとphは高いと想像していましたが、痩せた山土に多い普通の酸性土壌であったことは想像してましたが、ここまでの酸性土壌とは思いませんでした。
石灰岩地帯といっても、山の表層の土壌はそうした影響よりも雨で様々な養分の流乏した土と言うことでしょうね。
また、極端にリンも少ないです。
リン酸とかほとんど与えなくても良いということでしょうかね??
phが低くリンが欠乏した土・・・。
まさに鹿沼土そのものです。(笑)
日本の山林に生えている山野草が鹿沼土で良く育つ理由は、まさにそういう事ですね。
鹿沼土は、酸性度が強くリンの欠乏しやすい土です。
山野草の栽培に鹿沼土が向いているのは、分析値からいえば、当然かもしれません。
では、ヤマシャクヤクの栽培は鹿沼土単用で微肥料という栽培が答えなのでしょうか??
用土の分析から考えると、それでもヤマシャクヤクは枯れずに生育するかもしれませんね。
むしろ野性味あふれるしっかりした個体に育つかもしれません。
しかし、山に地植えという状態と狭い鉢という環境の差があることを考えると、全く同じではないでしょう。
また、山での生育速度は極めて遅いはずですし、同じようなペースで育っていたら、実生苗が花を付けるまでに10年以上かかってしまうかもしれません。
今回の土壌分析は、栽培に関して参考になるような、参考にならないような・・・。
よく考えれば当たり前の結果ですが、想像だけでやっていくよりは何でも調べてみるのも面白いですね。
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理系な感じですね。
超文系の自分には 出来ない業です。(;^_^A
今回は 理系な感じに合わせて?画面が宇宙(月)なので びっくりしました。
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>海さん
はい、私は一応理系です。
といいますか、文章が子供の時より苦手で、仕方なく理系になった口です・・・。
ブログのデザインは、本当は蛍のデザインがないかなぁ?と探していたんですが、結局見つからず、最後は面倒くさくなって適当に蛍狩りでもしてるイメージで夜空になってます。(汗)
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>バルトさん
仕方なく 理系になってみたいです。
これだけお書きになれるのに 文章が苦手とは意外です。
梅雨で 斑のきつい子達が倒れていきます…..。
悲しいo(TωT )
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>海さん
いえいえ、この稚拙な文章が精一杯です・・・(;^_^A
斑のきつい実生個体はこの時期までが精一杯ですね。うちでも派手な総柄苗はすでに倒れてしまっています。
こればかりは仕方がないですね。