台風の影響で大雨となりました。
現在広島はすでに雨も上がり、たいした被害のニュースもなく過ごせたようです。
大雨も東へ移動したようですが、被害無く過ぎ去ると良いですね。
さて、今回のテーマは似て非なる物です。
何のことか?
そう、斑入りに見えてそうではないものをいくつか紹介しようと思います。
まず始めにこれはどうでしょう?
派手になると、まるで素晴らしい小島峠系に見えるようになります。
私も一度作ってみたことがありますが、おおかたほぼ確実に翌年真っ青になります。
つまり斑ではありません。
ネットオークション等でも時々見かけますね。
先日も派手な障害個体と思われるものが随分と高額になっていたような・・・。
山に入られる方の間ではよく知られた物で、皆さん障害と呼んでいますね。
山では良くある現象ながら、鉢に植えると症状が出ません。
山出し品特有の現象です。
なぜ山でこのような現象が起こるのかはよく判りません・・・。
詳しくご存じの方がおられましたら、教えて欲しいところです。
こうした一見斑にも見える障害個体は、手を出さない事をおすすめします。
次はこんなのも見かけたことありませんか?
一見、黄覆輪に見えますでしょう?
もちろん、斑ではないことにすぐ気がつかれる方もおられると思います。
下の画像は昨年も写真を記事に載せました。
私もまだまだ勉強中の身で詳しくは判りませんが、この葉はカリウム欠乏を現していると思われます。
葉で作られた養分が根に移動しているとも言えそうですね。
おおかた夏頃から見られる現象ですが、このような葉をサインに植え替えし始める事もあります。
面白い事に、この反応が同じ管理をしているすべての鉢で出るわけではありません。
出る個体や出ない個体も様々です。
個体の性質や根の状態などに差があり、それによって養分の吸収度合いにも個体によって差があるということもあるかもしれません。
いずれにしても、斑ではありません。
次の写真のような個体も時々オークションで見かけますね・・・。
これも何か肥料成分の過不足によるものです。
このような葉脈が緑濃くなり周りが黄ばむ現象は、マグネシウム欠乏か鉄欠乏のどちらかだと思っています。
ただ各種の過剰・欠乏症は、植物によっても出方に違いがあり、本当のところは土壌分析や植物体を使って検査しないと詳細は判りません。
この状態もなりやすい個体とそうではない個体とあるようです。
欠乏症などの対策は難しく、欠乏しているから与えれば良いかといえば、必ずしもそうでもありません。
何かを与えすぎれば、別の何かが欠乏してきます。
こうした点が鉢で山野草を育てる難しさでもあります。
斑は似て非なるものもありますし、実際斑であっても暴れを伴う物でもあります。
そういう難しさもありますが、やはり良いものに出会うためにはある程度の選別眼と、本芸が出るまで満作に作り込む根気も要ると思います。
偽物は掴んでしまうと高い授業料を払うはめになりますが、地味な個体は気長に作っていると大化けする個体も中にはあります。
そうした一喜一憂も含めて楽しんでいけたらと思い、日々奮闘しています。
次回は・・・、実生の話か、はけ込みか・・・。
また時間の余裕があるときにのんびり書きたいと思います。(汗)
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