斑入りヤマシャクヤクの魅力

晴天続きの広島です。

さて、先日はゴマ斑系を紹介しました。
アクセス解析から見た人気は白散り斑ですが、なにぶん目新しいネタがありません･･･。

なので、ホームページの極黄・その他と変わり花のコーナーを取り上げましょうか。

《極黄・その他》

このコーナーには極黄や覆輪などの少し変わった個体をまとめています。
人気は派手な白三光斑や白散り斑・ゴマ斑と思いますが、個人的には変わった柄の斑入りも好きですね。

変わった斑はとにかく数がありません。
入手しにくいヤマシャクヤクの部類になりますし、実生などで出ないものも多くあります。

実生で出ない個体は数が増えませんので、希少度は高くなります。
反面、なかなか増えないことが原因で絶えてしまうこともあります。

極黄などは単体では派手に目だつ柄でなくても、棚に並べておくと非常に目立つ存在になります。

マイブームはと言いますと･･･。

・斑入りヤマシャクヤク　黄大覆輪　大日輪　四国産

大覆輪は数がほとんどありません。
派手さはないものの、飽きが来ず私は好きな斑入りの一つですね。

写真では判りにくいかもしれませんが、全葉が銀ノリ状となり、黄の覆輪が周囲にあります。

貴重な個体の一つですね。

・斑入りヤマシャクヤク　黄大覆輪　徳島県産

この個体は大日輪とは採集者の方が異なり、別個体です。
写真の様にこの個体には一部に青葉の部分が入ってますので、全葉が銀ノリ状になっていることがよく分かります。

この個体は大日輪よりさらに数が少なく、極めて貴重な個体の一つです。

・斑入りヤマシャクヤク　白三光覆輪斑　九州産

九州産の白三光斑で同じ九州産の夢三彩とは別の個体になります。
この個体も全葉が銀ノリ状で、淵に白の覆輪芸が出ます。

無銘ですが、何よりこの個体は安定感があり、私は持ち込んで４年以上になりますが、毎年総柄で芸を出しています。

夢三彩は持っていないので詳しく判りませんが、見た目綺麗なのは夢三彩と思います。
しかし、暴れやすい夢三彩と違いこの個体の安定感は利点と言えそうですね。

・斑入りヤマシャクヤク　白中斑　宮崎産

ヤマシャクヤクには珍しい中斑です。
細かい散り斑が入り、小さな苗の時には見られなかった魅力が出てきたと思います。

２年前に花が咲いたときには花にも芸が出ていたのですが、今年はよく分からなかったです･･･。

ちなみに、芸は安定で、青葉が出ていません。
未だ実生はしたことがありませんが、実生でも出るかもしれませんね。
またやってみようと思います。

・斑入りヤマシャクヤク　銀覆輪　徳島県産

これも全葉に銀ノリが出るタイプです。
力が付けばもう一芸進むかもしれませんが、このままだと少し地味ですね･･･。

しばらくはしっかり作り込んでみようと思います。

《変わり花》

ここ数年花物は集めていなかったのですが、昨年よりまた収集を始めています。
本当はあまり興味はありませんが、良い個体だけはやはり持っておきたいですね。

花はすぐに終わってしまうのが欠点ですが、やはり芸のある花は面白いかなぁ･･･と。

特に、九州産の八重咲き・カラコ咲きには素晴らしい個体があり、開花時期は短いにしても十分な魅力があると思います。

・白花ヤマシャクヤク　火の国　熊本産　原種　

紅花ヤマシャクヤクではありません。
普通の白花とほぼ時期を同じくして咲きます。
ちなみに、火の国は大方の白花の中でもかなり遅めの開花となります。

火の国は十分に力を付ければ、濃色のカラコ咲きとなります。
今年はいけるかと思ったのですが、惜しくも多弁化した雄しべは1つだけですね･･･。

来年以降、作を上げてチャレンジしたいと思います。

・白花ヤマシャクヤク　花魁（おいらん）　熊本産　　原種

採集者の方から直接譲って頂いた個体になります。
まだ数はほとんどありません。

上の写真が今年咲いた写真で、これもまた本芸には遠く及びません。
下の写真が本芸の様子ですね。

花物としてこれ以上の芸はちょっとないかもしれませんね。

割らずに大きく育てて、本芸を出してみたいです。

・白花ヤマシャクヤク　黄花八重咲き

この個体は何年も前に入手した個体ですが、根を傷めてしまい今年久しぶりに咲きました。
八重咲きは株に力が無いと芸を出さない傾向が強いですが、この個体は小さくても芸を出しています。
下の写真を見て頂ければ、株が小さいことが何となく分かると思います。

・白花ヤマシャクヤク　紅覆輪絞り咲き　徳島県産

この個体は開花時期が早めで、実生にも使える個体です。
徳島県産の紅覆輪咲きは時々見かけますが、絞りまで入る個体は少ないようです。
以前所持していた紅覆輪多弁咲きも、絞りは入らなかったと思います。

また、この個体の良いところは、樹や花が大きいこともあります。

いろいろ紹介したい個体はたくさんありますが、この辺までにしましょうか。

５月になっちゃいますので、次回は管理関係の話とかについて触れてみましょうか。
その後で、はけ込みを紹介したいと思います。