広島は昨日まで良く降りました。
今日は久しぶりの晴れ間がのぞいたような気がします。
一部の地域では日照不足だとか・・・。
ヤマシャクヤクの生育にもこの時期は日照は重要でしょうから、天候不順は栽培にとっても困難の種になります。
昨年の夏もそうでしたが、日照が不足し湿度が高い状態が続くと、病気の発生もしやすくなってきます。
私もバシルスなどの桿菌散布で病気の発生抑制してましたが、この時期から毎年薬剤散布をしています。
予防していても出るときは出ますが、何も対策をしていないとさらに被害が大きくなってしまいます。
病気的には白絹病や白紋羽病などの菌核系の病気や、根腐れ病など進行が早く株を枯らせる病気が最も恐ろしいです。
私はゲッター水和剤を葉や鉢に灌注気味にたっぷり撒いて、予防する年もありますが、昨年苗以外で枯れた個体が無かったため、今年は葉面撒布による予防のみ行っています。
油断しすぎですかね・・・??
うどんこ病・灰色カビ病・根腐れ病の予防にはゲッター水和剤・トップジンM・オーソサイド水和剤などががお気に入りです。
ただし、同じ薬剤のみを使い続けると耐性菌ができやすいので、他の対応薬剤も使い回すと良いと思います。
薬剤の選択は対応する病気で説明書にある適応に花卉類とあれば使用可能です。
私が使った経験では、上記の薬剤でひどい薬害が出たことはありません。
もちろん、使用する天候や時間帯にもよると思いますので、基本初めての薬剤を使う場合は、数鉢で試してからの方が無難と思います。
病気やこの時期の管理に関しては、また後日詳しく書こうと思っています。
さて、先週からちょこちょこホームページを改変しています。
新しい写真を載せているのと、ある程度これからのトレンドかなぁ?と個人的に感じるものや、マイブームの個体などを上位に入れ替えています。
ホームページなどのアクセス解析を見てみると、ヤマシャクヤクファンが何に興味をお持ちなのかある程度分かります。
今回から数回に分けて人気の高そうな物や、自分のマイブームなどについて触れてみることにします。
たいていの場合、マイブームも最近のトレンドも大差はありません。
まあ、綺麗な物が好き!は基本的に共通ですからね。
写真も同じ写真ばかりで改めてこちらに載せる必要もないかもしれませんが、一応写真と共に徒然と書いてみようと思います。
《白三光斑系》
斑入りヤマシャクヤクの中で最も人気の高いジャンルと言えます。
今後も人気の中心だろうと思います。
白三光斑は四国産が中心で、有名な黄聖錦も四国産の個体です。
派手に出ると棚でも一際素晴らしい輝きを放ちますね。
バリエーションはさほど多くはありませんが、西祖谷産の白三光斑には多くのタイプがあり、いろいろコレクションすると面白いです。
西祖谷産には多くのタイプがあります。私も一昨年までは全く知りませんでした。
昨年から整理・命名されて、今ではきちんと管理されつつあります。
それまでは四国から広まる際に一律「西祖谷産・白三光斑」として広まったため、うちにも分類しづらい個体もあります。
西祖谷産白三光斑は非常に素晴らしい個体が多く、うちの棚的には最も重要な白三光斑と位置付けています。
ただ難点は、数が非常に少なく、入手が難しいことです。また、命名以前の個体は分類がごちゃ混ぜになっており、それらを鑑定するのは難しいこともあります。
ある程度鑑定できるのは、すべての個体を見てきた数名しかいないと思います。
マイブームとしては・・・
・斑入りヤマシャクヤク 白寿 西祖谷産
いわし雲にも似た白斑で、うちの棚にある今時点の状態では圧倒的に白寿が派手に見えます。
いわし雲は後冴えでこれからが本番と思いますが、白寿の本芸はそれをも凌ぐほどの輝きです。
白寿の柄は年によって大きく変化しますが、写真のように細かい柄が入る年は圧巻ですね。
他の西祖谷産白三光斑とは少し草姿や性質などが異なっており、鑑別は基本的に難しくありません。
当方今年初実生になりますが、房が小さいので数は採れそうに無いですね。
白寿も実生実験中です。
・斑入りヤマシャクヤク 祖谷の太陽 西祖谷産
今年は以前のような爆発的な派手柄ではありませんが、個人的にはこの程度の柄がちょうど良いと思います。
派手すぎると実生しにくいですし、育ちも芳しくありません。
もう一株ありますが、そちらはさらに地味です・・・。(汗)
祖谷の太陽がここ2年ほど地味目なのは、毎年実生しているせいかもしれません。
実生は3年生が当方の実生の中では最年長になりますが、人気で売りすぎてもう残っていません。
毎年種が採れてるから頼まれればついつい出してしまっています。
3年生でも未だに派手な子供は出ていないようですが、大きくなれば派手になるのか未だ判りません。
その辺の確認のために、一つは残しておくつもりだったのですが・・・。
2年生も発芽しなかったりといった影響もあって、残っているものは数本しかありません。
しかも2年生はセルフとクロスと両方あるため、もう出せない状況です。
実生について調べるために双方をある程度残して、観察することにしています。
・斑入りヤマシャクヤク 赤とんぼ 西祖谷産
西祖谷産白三光斑の中で祖谷の太陽に酷似しています。
赤とんぼは名前の通り陽をしっかり取ると白斑の部分に紅が入りやすい特徴があり、西祖谷産白三光斑の中でも大型になりやすい個体のようです。
また、柄が安定しやすい特徴もあります。
・斑入りヤマシャクヤク 祖谷白龍
当方が知る限りの範囲では、この個体のみは採集者の方が異なります。
祖谷の太陽に似ていますが、まだ作り込んでいないことなどもあって詳細が判りません。
大型化しやすいこと、柄が安定しやすいこと、芽出し時期の色も少し違うようですが、いろいろ詳しく判るまでには数年かかりそうですね。
・斑入りヤマシャクヤク 白妙 熊本産
この白妙という個体、今年入手の物ですが、本当に驚きの個体です。
四国産の白斑でも芽出しの時期など黄色味が強い個体がほとんどです。
黄聖錦など冴えればかなり白くなりますが、それでもわずかにアイボリー色が残ります。
流星なども同じですが、中ではもっとも雪白に近いかもしれません。
しかし、白妙は本当の雪白です。
しかも天冴えで芽出しから雪白です。また、青葉の部分に銀ノリの砂子を散らして、今までに見たことが無い美しさです。
極めて白い上に芽出しの時から雪白というのは、ほとんど存在しないのではないかと思います。
まあ、私は経験が浅いので驚いているだけかもしれませんが・・・。
栽培未経験なので詳細不明ですが、聞いた話ではこれほどの白斑でも焼けず、柄も毎年継続しているというのですから、まさに銘品クラスの白斑の可能性があります。
白三光斑にはまだまだありますが、とりあえずマイブームについて書いてみました。
聖帝もうちの棚では横綱級です。
が、今年は昨年の実生と多少根を傷めた影響かかなり地味になってしまっています。
以前のブログには写真も載せましたが、今年はお休みですね・・・。
なので、ホームページも写真の更新はしていません。
まあ、あくまで「斑入りヤマシャクヤクの魅力」であって、「斑入りヤマシャクヤクの現実」ではありませんので・・・。(笑)
次回はゴマ斑について触れてみようと思います。
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こんにちは。
白妙 いいですね。白い!
見事です。
質問なのですが…。
斑入りラシャ葉の山シャクの脇芽で
普通葉の芽が出てきました。
斑があれば株分けでもしようと思うのですが
特に ないようです。
欠いたほうがいいでしょうか?
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>海さん
斑の無い枝は強いため、そのまま放置しておくと青が出る根の部分が大きくなってしまい、斑が年々少なくなってしまうと言われていますね。
斑のある部分だけでも十分育ちそうなら、青い枝は切った方が良いと思います。