沈丁花の薫り

寒の戻りで少々寒い広島です。

庭に植えてある沈丁花が数輪ですが咲き始めました。
なんとも良い香りですね。

沈丁花が咲くと春を感じます。
去年の沈丁花の開花がいつだったのか、ブログにでも書いておけば、成長の度合いを見るには参考になったのでしょうけど、特に記事にしてなかったですね・・・。

来年も沈丁花ネタは書くことにします。

昨年のブログを見てみると・・・
今年の芽出し時期はやはりおおむね同じか、わずかに早めって感じですね。
ただ、昨年夏に実生した種の芽出しは、明らかに昨年より早く出ています。

面白いことに、実生苗は親よりも少しだけ早く芽を出してきますね。

画像の左は実生ですが、すでにちらほら葉が展開しています。
なぜ実生の方が親よりも多少早めに芽を出すのかはよく知りません。

一体なんの意味があるんでしょうね??

芽出しの時期はおおむね遺伝します。
ラベルの銘とその個体を鑑別するに当たっては、参考になることもあります。

ちなみに、前回の投稿で写真を載せた「朝焼け」の実生個体がありましたが、この個体も芽出しの時期も遺伝していますし、また親より少しだけ早く芽を出す点も一致しています。

・斑入りヤマシャクヤク 朝焼け(原種)

27日の写真です。葉が少しずつ展開し始めましたね。
葉ももっさり付いていて、柄も良い感じです。

やはり根がしっかりしている個体は芽だしのもっさり感があります。
実生は基本このくらいの個体を使わないと、株を弱らせてしまう危険があります。

先日の投稿で載せた実生苗は葉がもう少し展開していますので、時間にして10日ほど先行している感じですかね。

他の実生苗の写真もいくつか・・・。
今日の写真は夜明け直後の朝日の中で撮影していますので、色調は少し変わっている点を念頭に見てください。

・斑入りヤマシャクヤク キララ(実生苗)

先日の投稿で紹介した個体とは別の個体です。
この個体も素晴らしい柄のようですね。

・斑入りヤマシャクヤク 小島峠(実生苗)

これはキララではなく、小島峠の実生です。
これも良い柄ですね~。

・斑入りヤマシャクヤク 白三光斑(実生苗)

この個体は数年前に実生した黄聖錦系統の3年生です。
親は聖帝ですが、この年の実生苗はこれともう一つの2個体のみしかありません。
もう一方の個体は真っ青ですが(笑)、この個体は素晴らしい素質を感じます。

黄聖錦や西祖谷の系統は地味でも派手でも飽きが来ません。
何鉢並んでいても良いですね。

・斑入りヤマシャクヤク 酔美人 白三光斑口紅咲き(実生苗)

実生1年生です。
黄聖錦や西祖谷の白三光斑系統は1年目~2年目位はほとんど柄が出ません。
しかし、この口紅咲き白三光斑は1年目から斑が出ます。

むむ・・・この個体はほぼ総柄になってしまっています。
お化けの一歩手前なので、生育は少し難しそうです。

しかし、上手く育てば素質は十分かもしれませんね。

実生以外も少し紹介してみます。

・斑入りヤマシャクヤク 白ゴマ斑 中津山産

ちょっと多芽傾向になってしまっていますが、小さな芽は良柄っぽいですね。
多芽傾向になっている場合、作柄が上がりにくいことが多いように感じます。

ただ、多芽でも全部に花が付いているような大株は別の話です。

この多芽を治すにはちょっとした工夫が必要ですが、多芽が治れば株にも勢いが出てきます。

・斑入りヤマシャクヤク 黄砂子斑 徳島県産

先日も紹介しましたが、ここまで大きくなってきました。
3本立ちくらいになっていますが、少々葉が混み気味に見えますね。
育ちを考えればこれでOKですが、鑑賞対象としては2本立ちくらいが綺麗かもしれません。

・斑入りヤマシャクヤク 黄帝(実生苗)

この個体は後冴え系の黄白はけ込み斑です。
親は八重咲きとなるらしいのですが、実生のこの個体はどうでしょうね??
1度は満作で咲かしてみたいと思い、小さな実生苗からここまで大きくしました。

今年はそこそこの勢いをもって咲きそうですが、八重咲きはいかに・・・?

ちなみに、まだ斑は全く見えていません。

・斑入りヤマシャクヤク 白ゴマ斑 残雪錦

後冴え系の白ゴマ斑です。
とても素晴らしい個体で、お問い合わせをよく頂く個体の一つです。

良好な作となっています。
芽の大きさをそばに置いてあるバイオゴールドと比べてみて頂ければ、いかに芽が大きいかがおわかり頂けると思います。バイオゴールドよりも二回りほど大きいサイズになっています。
芽出しにはもう少しかかりそうですけどね・・・。

昨年、割ろうかどうするか迷いましたが、昨年種を採ってないので、割らずに今年種を採ることにしました。
今年の秋は株分けできればよいですね。

・斑入りヤマシャクヤク 白ゴマ斑

この個体は後冴えの白ゴマ斑で素晴らしい柄の個体です。
下の写真は昨年の様子です。

派手柄の5枚葉+小さな3枚葉でしたので、十分な作上がりと言えそうです。
今年はもしかすると花が付きそうな感じの芽ですね。

柄が綺麗に出るかはまた別ですけど・・・。

話は変わりますが、この時期私は直射日光にガッツリ当てています。

焼けるときは突然焼けるので、遮光のタイミングを間違えないようにする必要はありますけどね。
おおむね、桜の開花やカエデの葉の展開を参考にしながら遮光しています。

日光に当てた方が締まって格好が良いですしね。

日本の森林地帯に自生している植物ですから、そこを念頭に栽培するようにしているわけです。
なるべく自然に近い条件を植物も好むような気がするんですよね。
なので、日光の当たり方も森の落葉樹の下を想像しながらやってみようかと・・・。

ハウスに入れることさえ植物にはマイナス要因でしょうし、あまり考えすぎずにに普通に屋外栽培がベストと思います。
もちろん、私はハウスに入れてはいますが、なるべく通気を図るため窓やドアは全開にしてあります。

ヤマシャクヤクでは試していませんが、以前加温の必要な植物をやっていた頃、ハウスの窓を閉め切ると1週間で植物に病気が出始めたことを良く覚えています。

本当は壁も屋根もないところでのびのび育てるのが一番良く出来ると思います。
屋根や壁が必要なのは、長雨や台風から守るためだけで、本当は無い方が理想的だと感じています。

ただ、自宅の庭と森林では病原菌に対する免疫力も全く違いますし、また地植えと鉢植えとでは全く土俵が別物です。
そこをどう折り合いを付けて乗り切るかですよね。

私の試行錯誤はまだまだ答えが出ません。

ベテランの方々のような栽培の極みはまだまだ遠くにありそうです。

 

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