広島は朝から暖かい雨で、何とも春っぽい雨模様の日曜日となりました。
昨日は中国地方で春一番が吹いたみたいです。
実感はありませんでしたけどね・・・(^_^;)
さて、棚の様子ですが、2月に入ってからこの冬一番の最低気温を記録したこともあり、すっかり足踏み状態となっています。
毎年のペースを考えれば、1月が異常だっただけで、ここ最近の生育状況は例年通りか少し早めといったところでしょうか・・・。
一部の個体は1月に葉を出していましたが、すっかり生育にもブレーキがかかって、伸びているのかいないのか分からない感じになっています。
早い時期から葉を展開し、秋までしっかりと葉を保ち、少しでも長い期間光合成をすれば生育上にはプラスのようにも思います。
しかし、私の経験上では、葉の生育にはある程度の温度が必要で、温度がしっかりある時期にスムーズに成長させた方がしっかり大きく育つように感じます。
開花後しばらくしてその年の葉茎の生長は止まってしまうヤマシャクヤクの場合、芽が生長を始めてからその年の葉の生長が止まるまでは、タイマーのようなものがある程度備わっているのではないか?と想像しています。
その想像が正しいとすれば・・・、
十分な温度の期待できない時期に葉を出してしまうと、暖かい日には生育するものの寒くなると止まってしまうということを繰り返してしまいます。
つまり、成長タイマーのスイッチが入ってからは、止まることなく一気に成長させないと、十二分には大きくならないのではないかと・・・。
低温で成長が進まない間にもタイマーだけが進んでしまうということがあるなら、早すぎる芽出しは不利になるかもしれません。
多年草のヤマシャクヤクの場合、各生育ステージのスイッチが温度にあることは、ほぼ間違いないように思います。
低温の時期からある一定以上の温度に上昇するその温度差で芽を出し始めるようですし、成長を始めた時からの期間によって大方の開花時期も変化していると思います。
芽出しが早ければ、花も早く咲いていると思いませんか?
ヤマシャクヤクのような多年草で生育期間が決まっている植物は、花が咲くのも生育が止まるのも、生育し始めてからの時間で推移するのではないかと感じています。
生育期間中に理想的な温度がないと、十分な大きさには成長すること無くタイマーだけが進んでしまい、芽出しが早くなってしまうのは生育上不利になるのでは?という結論です。
今まで栽培してきた中でのあくまで私の勝手な想像ですけどね。
実際にはどうなんでしょう??
まあ、考えすぎかもしれませんし、気候を変えることなどできませんから、成るようにしか成らないですけどね!
冬場は寒い山に山上げし、春に平地へ下ろせば、一気に成長して大きくなるのではないか?と想像してみたりもします。
今年の生育はどうなりますやら??
さてさて、棚の様子の写真をいくつか。
ほとんどの芽はまだカチカチです。
早く暖かくならないかなぁ・・・と気をもむばかりです。(笑)
・斑入りヤマシャクヤク 聖帝
ここまで大きくなってきました。
まだ他の個体は芽のままなんですけどね。
前年種を取った影響か、少々作落ち気味ですね。
蕾はもう取っちゃいました。
今年の実生はお休みです。
なんだか今年は例年になく柄も地味っぽいです・・・(汗)
この個体は聖帝の割り子です。これ一つしかありません。
一昨年の株分けですが、小さく取ったので、開花までは2作前後かかりそうですね。
本当に殖えてくれません・・・。
・斑入りヤマシャクヤク 朝焼け(実生個体)
朝焼けの実生苗から唯一残った派手柄の個体です。
実生で柄の出る確率が低い朝焼けですが、セルフから出たこの総柄個体は遺伝的に劣勢ホモの可能性があり、この個体を親に使った実生では、高確率で柄が出るのではないかと期待している個体です。
展開したばかりなので、これからまだまだ大きくなりそうですね。
この写真は昨年の様子です。
小さな3枚葉+おまけ程度だったので、十分な作上がりと言えますね。
柄がきつくてもうまくいけば、こうして大きくしていくことは可能です。
こちらは親株です。
3本立ちで今年はかなり豪華になりそうです。
柄もほぼ総柄っぽいですね。
・斑入りヤマシャクヤク 徳島県産 黄砂子斑
この個体も毎年早い芽出しの個体ですが、展開し始めました。
昨年種を採ったので作落ちを覚悟してましたが、意外にも勢いがありそうです。
欲張って今年も実生しようかと思ってしまいますね。
昨年の様子です。
花が2つだったので、花が3つの今年は作上がりと言えます。
この個体の実生苗も発芽してきました。
なんと!!柄が遺伝するようです。(嬉)
しかも、柄の発現率が100%!!
発芽したすべての個体に柄が出ています。
実は、柄が出るかどうかは期待してなかったので、1粒ずつポットに蒔いたものもありますが、メンドクサイので半分は大きめのポットにまとめ蒔きしちゃいました。
全部1粒ずつ蒔けばよかったなぁ・・・。
・斑入りヤマシャクヤク キララ(実生)
キララは小島系統の白ゴマ斑ですが、実生すると一部に超派手柄が出てきます。
写真の個体はその一つですね。
芽出しの時の葉の色がまるで他とは違います。
比べてみると・・・
これだけ色が違います。
まあ、派手すぎて大きくなるか微妙ですが、このまま親株サイズに成れば、素晴らしいと思います。
・斑入りヤマシャクヤク 徳島県産 白ゴマ斑
いわゆる小島系統です。
小島の系統もボチボチ芽が動き始めてきた感じです。
実生苗は若干早めで動き始めたものもありますが、親株サイズではこの個体が一番ですね。
十分に充実させれば、動き始めの芽はおおかた1円玉と同じサイズに成ります。
実生をする際にはこの程度の力がある個体を使わないと株が弱っていまい、作落ちしたり最悪枯らしてしまったりします。
・ヤマシャクヤク 青軸素心
まだ小さな個体ですが、四国産なのか芽出しは早いですね。
この個体は別な個体です。
芽出しは全く同じ時期ですね。
ただ、こちらの個体は素心かどうかは未確認です。
うちの棚でも芽出しが早い個体をいくつか紹介してみましたが・・・。
結果、芽出しが幾分早い今年の生育はいかようになるんでしょう??
今年は棚のやり替えなどで施肥が遅れたこともある上、肥料の種類も施肥スタイルも変えたので、生育の正否が気候なのか栽培なのか区別が付きませんね・・・。
なので、施肥について次の一手をどうするか非常に悩ましいです。
この時期の肥料管理は1年の生育を大きく左右するため、とても大切ですしね。
極みの答えが見つかりません。
施肥スタイル変えてちょっとよく判らないので、ベテランにヒントをお願いしてみようかな・・・。
やはりいろいろな人と仲良くなってお知恵を拝借するのも良いですね。
基本やヒントを教えてもらって、自分で応用する。
これが栽培の極みへの近道かもです。
まあ、逆にかえって右往左往する事になるかもですが・・・(汗)
もちろん試行錯誤や右往左往があるから、うまくいったときの喜びが格別になるんですけどね!
しっかり汗をかかないと、ビールも美味くならないと言うことと同じですね。
私も初めは教えてもらって、それから自分なりに考えて・・・。
失敗もいろいろやってきたと思います。
今では始めた当時のスタイルからは相当変化してしまいました。(笑)
たぶんこれからも変化し続けるんだろうなぁ・・・。
さあ、ベテランの皆さんみたいな満作を目指して、頑張りますかね。
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こちらもやっと 芽が動いてきました。
雨ごとに 暖かくなって 早春植物たちも 生き生きしています。
これから怖いのは 寒の戻りですね(^^;
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>海さん
そちらでも芽が動き始めましたか。
これから楽しみな時期になってきますね。
私の個人的な感覚では、少々の寒の戻りで痛むことはないと思いますよ。
実際に自生している山間部での寒の戻りは、かなり厳しいものがあるはずですし、寒の戻りでいちいち痛んでいては、自然界では生き残ってないようにも思います。