天気がめまぐるしく変わる広島です。
日が照っているかと思えば、にわかに曇ったり雨が降ったり・・・
湿度が高く、鉢も乾きにくいです。
水やりのタイミングが難しいところです。
さて、今日の本題は西祖谷産の白三光斑についてです。
西祖谷産の白三光斑には数タイプがあり、少々疑問に思っていたことを確認するため、四国へ赴いてきました。
この旅で西祖谷産白三光斑の謎が解けて、スッキリ!
西祖谷産白三光が発見されて最初に手にされたコレクターさん達と交流でき、また輝かしい個体達がずらりと並ぶ棚を拝見できて、非常に有意義な遠出となりました。
まず、西祖谷産の白三光斑には複数のタイプがあることが判りました。
よく似てはいるものの、それぞれに特徴があって今年それらに銘が入りましたので、紹介したいと思います。
・白寿 西祖谷産白三光斑
祖谷にはある程度殖えている個体は3つほどあり、その中で最も派手柄になりやすいのが白寿です。
開花サイズに満たない間は、派手柄の枝と地味柄や青葉の枝が出る傾向があります。
白斑の部分は栽培の仕方で若干黄色っぽくなるようです。
よく似た三光斑達は過去に分類されることも無く、ごく少数の増殖個体が流通しています。
よく似ているもののそれぞれに特徴があり、詳しい方が見れば特徴が出ている個体は簡単に区別が付きます。
私も話だけ聞いて名前を掲載していましたが、間違ってHPに祖谷の太陽と掲載しておりました。
申し訳ありませんが、今回の鑑定をもって訂正させて頂きます。
この白寿は、発見された物を最初に棚に並べた四国のコレクターの方が大事に増殖してきた物で、この方から四国以外には出ていません。ごく近しいご友人には出ていますが、他には出ていないと思います。
うちにある実生苗と思っていた個体が白寿だった理由ですが、この白寿はおそらく山で2度採取されていることが理由です。
なので、別口からいくつかは白寿が出ていると言うことですが、多くは無いはずです。
派手柄のためになかなか増殖しません。
また、上記コレクターさんのところでも未だ実生されておらず、白寿の実生苗はおそらく現時点で存在しないと思われます。
白三光斑の中でも文句なくトップクラスの銘品と思います。
・赤とんぼ
この赤とんぼも非常に派手で美しい白三光斑です。
芽出しの時期しっかり日に当てると、白斑の部分が紅に染まる特徴があります。
白斑の出方も他の西祖谷産白三光斑とは若干違いがあります。
残念ながら当方は所持していませんので、写真はお持ちの方の写真を拝借しています。
赤とんぼ下段の写真に写っている2個体は、紅が入っている左の個体が赤とんぼ、右が白寿です。
この個体も本当に素晴らしい白三光斑です。
この祖谷の太陽も私が間違って名前を掲載しておりました。
祖谷の太陽は芽出しの時期に紅がのりません。
この祖谷の太陽は派手になる年と地味になる年があるようです。
当方の所でも派手になったり地味になったりするようですが、派手でも地味でも非常に美しく、斑入りヤマシャクヤクの中でもやはりトップクラスです。
芽数が増えにくく作りやすいですが、反面株分けし難いように感じますね。
出し元のコレクターさんの所で撮影させて頂いた写真がなぜだかファイルの調子が悪く、UP出来ません・・・(汗)
なので、今回写真は当方が所持していた物のみ使っています。
今回の遠出でずっと気になっていた西祖谷産の宝がようやっと区別できるようになりました。
私の知る範囲内では、四国内でもこれらはほとんど出回っておらず、貴重品です。
有名な黄聖錦もおそらくこの近辺で発見されたのだろうと思いますが、絶対数を比較すると西祖谷産は歴史が浅く数も少ないことから、手に入りにくいヤマシャクヤクかもしれません。
ちなみに、このような素晴らしい斑入りはもちろん、もう山には斑入りヤマシャクヤクはほとんど残っていないようです。
大事にしなきゃなりませんね。
次は四国の遠出で出会った素晴らしいヤマシャクヤク達を紹介したいと思います。
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