ゴマ斑・黄散り斑系

ゴマ斑・黄散り斑系

 

【ゴマ斑】

ゴマ斑

 Paeonia japonica variegata

Goma-hu (Mottled)

White-yellow and grayish green trichomatic spotted variegation

 

表題はゴマ斑としたが、ここには基本いわゆる小島峠(おじまとうげ)の系統をまとめてみた。

実生にも形質が良く遺伝し、優秀な子どもが生まれやすい。

四国産に多く見られるのと同じように芽出しが早い。

後暗みする個体が一般的で、強い柄のわりに栽培がしやすい。

後暗みしない個体もあり鑑賞価値は高いが、そうした個体は栽培しにくい場合がある。

 なお、後暗みする個体を黄ゴマ斑、後冴え個体を白ゴマ斑と表記してある。

 

 

【黄散り斑】

黄散り斑

 Paeonia japonica variegata

Kichiri-hu (Aurea)

Light and grayish green trichomatic patterned variegation

 

ここには黄緑系の散り斑をまとめた。

 

黄緑系の散り斑は最もバリエーションが多く、コレクション性も高い。

柄の善し悪しは様々だが、派手では無いものでも棚に並べてよく見ていると、魅力を感じるものも多々ある。

栽培は意外に難しく、株分けや実生で大きく作落ちしやすい。

このため、意外に個体数は少なく、貴重と言える。